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図説 江戸・東京の川と水辺の事典

セール価格 13,200円(税込)

「都市」とは、情報を含めたヒトとモノの交流の場、すなわち異なる価値観を持つ者たちが出会い、情報やモノを比較・検討し、相互に納得して交換や売買をする場「いちば」であった。江戸・東京の「いちば」としての機能は、時代の激変を乗り越えて約千年もの間、連綿と続いている。本書は、江戸・東京の川の移り変わりを、この地の「いちば」機能の変化を通じて読み解く。

江戸研究、都市河川の古典「江戸の川・東京の川」から25年。江戸・東京研究の第一人者である著者が描き出す、知的刺激に満ちた「江戸・東京の川」研究の集大成。

■目次

はじめに

第一章 川は沈む-都市河川

 二つの地図/普遍的な現象=蛇行/沖積地と三角州/自然が勾配を変える 他

第二章 「都市河川」の誕生

 「都市河川」というもの/最初期の労害原論/川をめぐる意識/川のタテ・ヨコ 他

第三章 中世の江戸水系と湊

 湊とは都市機能の表現/アヅマという地名と東京湾/時代別横断航路・縦断航路 他

第四章 江戸・東京の水系

 多様な江戸・東京の川/都市河川の誕生/微地形から見た江戸の中心市街地 他

 「東京下町低地」を流れる川の水系

 江戸・東京湾水系

 関東山地からの水系

第五章 江戸の上水

 近世都市と「水」/神田川の概観/「プレ神田上水」/江戸城の北西部の外郭工事 他

第六章 利根川東遷物語

 河川航路の特徴/アメリカ合衆国の沿海運河/天下の三津または天下の

第七章 水運手段の近代化

 蒸気船登場/河岸地の変化/都市計画と水辺/近代下水の歩み/震災復興と河川 他

あとがき

・江戸・東京全河川解説

利根川水系/足立・葛飾・江戸川区の川/用水路/荒川水系/新河岸川水系/入間川水系/石神井川水系/神田川水系/旧平川の川流と河岸/墨田・江東区の水系/東京湾水系/立会川水系/呑川水系/関東山地からの水系 他

・索引

著者:鈴木理生

出版社:柏書房

サイズ:265×190

ページ数:445

発行年:2003.05