建築半丈記 建築史家のよもやま話
寺院・古民家の調査、修理、移築を多数手がけたベテラン研究者による洒脱な建築エッセイ。専門の古建築のことをメインに、話題はまちへ、民俗へと広がり、時にはまじめに世相を切ることも。建築史家ならではの発想やウンチクに感嘆させられたり、風刺のきいた洒落にニヤリとさせられたりと、軽快で上質な現代版方丈記である。
■目次
・一章 人と栖と
玄関、今は昔/階段の怪談/屋根裏の誘惑/前略、屋根の上から/塀の中/炉辺談義/トイレジェンダー論/将軍の貰い風呂/寒話休題/寝相究明/蚊帳と熱帯夜/俄百姓のキュウリ栽培/男、三階に家なし/猫と建築
・二章 犬も歩けば
地図の夢旅行
しゃがむ遺伝子/当世大学前商店街/パッセジャータ/サイクっていこう/民家調査奇談/車中でシネマ都市論/異説町家考/淀川、右往左往/三都物語
・三章 西の民、東の民
西のトガ、東のツガ/粋な材木/木の民、土の民/壁か柱か/建築の贋物作り/アパッチ砦の復原/天までとどけ/イスラミック・グローバリズム/世の中不便になりました
・あとがき
著者:永井規男
出版社:学芸出版社
サイズ:B6
ページ数:173
発行年:2006.03
