伝統木造建築を読み解く
日本は、世界最古と最大の木造建築を有し、比類ない木の建築文化を築いてきた。その伝統木造建築の歴史・特徴について、外見的な形や様式に留まらず、建物の強度を確保する工夫、日本人好みの建築美、合理的な保存・修復などを多数の事例をもとに解説。文化財の専門家が、古建築に宿る知恵と技、強さと美しさの源流に迫る。
■目次
・はじめに
・序章 木の文化、建築の文化
・第1章 伝統木造建築の歩み
古代─大陸からの技術の移入/中世─技術の昇華、構造のダイナミックな展開/近世─装飾・荘厳性・経済性・ディテールの追求
・第2章 伝統木造建築の特徴
建築に使用された木材/構造─木材の組み方/加工技術
・第3章 伝統木造建築を守り、伝える
日本独自の保存・修理/伝統木造建築を守る制度/伝統木造建築を守る人々/修理の実際/伝統木造建築を社会で守るために
・用語解説
・あとがき
著者:村田健一
出版社:学芸出版社
サイズ:B6
ページ数:207
発行年:2006.09
