地場産業+デザイン
小さくとも技術力のある産業に、ハイセンス・高品質のオリジナル製品が備われば、低価格競争を超えて世界で認められる。日本のトップデザイナーが、衰退する各地の地場産業・伝統工芸を現代の生活スタイルに結びつけ、再生をめざした6地域の事例。デザインからプロモーションまで携わり、職人達と挑戦した40年間の試みの全貌。■目次
・序 魂を込めるものづくり
・1 岐阜県美濃の和紙
紙漉き職人との出会い/プラスチック全盛の時代に/美濃和紙の今
・2 石川県輪島の漆器
高洲堂との出会い/使う側になりきる/漆器製品の魅力
・3 福井県鯖江の眼鏡と時計
眼鏡の技術を生かした時計の開発/いかに伝えるかの大切さ
・4 新潟県燕のカトラリー
洋食器の産地、燕/ハイグレードなものをいかに広めるか
地場の声 にいがた産業創造機構 黒川玲
新潟県の生活産業活性化に携わって20年
ワンステップに最低10年
企業のデザイン力を育てる
・5 神奈川県小田原の寄木細工
寄木細工職人、露木氏との出会い
地場の声 露木木工所 露木清勝
三代目としての30年
喜多先生との仕事
・6 佐賀県有田の磁器
低価格競争ではやってゆけない
「HANA」花皿の誕生
地場産業活性化のプロデューサー
地場の声 ARITA nanakura/伝平窯 池田和史
デザイナーとのコラボレーションは失敗の方がはるかに多かった
プロデューサーの柔軟性
何で勝負するか
喜多流プロモーション「一流をつくる」
ARITA nanakuraの成果
著者:喜多俊之
出版社:学芸出版社
サイズ:A5
ページ数:158
発行年:2009.07
