地域主権で始まる本当の都市計画・まちづくり
都市計画法・建築基準法(集団規定)・国土利用計画法による「まちづくり」は限界にきている。このままでは20年後に、街は住めなくなり、里は壊れ、文化は消える。こんな法制度では地域主権も持続可能性もありえない。成熟社会に向けた根本的な変革のため、三法を都市田園計画法と街並み計画法に再編成する「具体的提案」。
■目次
・序章 なぜ抜本改革が必要か
1 誰が変化を求めているのか? 何が変化を促すのか?
2 これからの人間の生息地(ハビタット)のイメージ
・第1章 新都市計画法(68年法)の成立とその評価
1 近代都市計画の成立、68年法まで
2 近代都市計画の前提条件の崩壊
3 都市計画をどう変えるのか-使い捨て時代からの脱却
・第2章 都市計画法制改革の提案
1 現行都市計画法制の問題点
2 ハビタットの改善は地域経済の振興に直結する
3 優れたハビタット形成のための制度設計上の基本的考え方
4 制度改革の基本テーマ
5 都市田園計画法と街並み計画法の提案
・第3章 街並み計画法の提案
1 街並み計画法はなぜ必要か
2 街並み計画法の基本的考え方
・第4章 住まい街づくり政策の再構築
1 住まい街づくりの何が問題なのか
2 国が住まい街づくり政策に介入するべき理由
3 今後の住まい街づくり政策のための基本的な理念
-住宅および住宅地を社会的な資産に転化するために必要な視点
4 法定の特別法人としての住宅事業NPO(HNPO)の提案
・第5章サステイナビリティーのための補論
1 質の良い住宅都市は生き残れるのか-14年経った幕張ベイタウンの今
2 日本型のコンパクトシティー-庭園都市圏の構築を目ざして
・あとがき
著者:蓑原敬
出版社:学芸出版社
サイズ:B6
ページ数:207
発行年:2009.12
