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転換するグリーン・ツーリズム

セール価格 1,870円(税込)

農家民宿・レストラン、体験・滞在型学習など多様な展開を見せる日本のグリーン・ツーリズムは、単なる農村観光に留まらず、農山村地域の振興策としても注目されている。地域の実践者による主体的な活動が広まる今、持続的な展開に向け求められていることは何か。互いに心豊かになる都市農村交流の実践手法と支援体制を探る。

■目次

・序 今、改めてグリーン・ツーリズムを問う!その理念と政策課題

・第1部 転換期を迎えた日本型グリーン・ツーリズム

 第1章 行政主導から住民主導への展開―岩手県遠野市の事例

  遠野市の概要と産業構造/遠野市におけるまちづくり政策の展開

  構造改革特区と遠野市の新しい都市農村交流戦略

  東北ツーリズム大学の設立と運営主体

  集落立地型グリーン・ツーリズムへの展開

  集落立地型から集落連携型グリーン・ツーリズムへ

 第2章 広域連携を目指した取組と課題

  持続可能な実践への課題

  若い感性が提案する連携のかたち―福島県会津若松地方

  女性のリーダーシップが地域を動かす―熊本県人吉球磨地域

  日本型グリーン・ツーリズム展開の前提条件

 第3章 重層的なネットワーキング形成に向けて

  点から線・面へ 全国グリーン・ツーリズムネットワーク大会の意義

  多元的連携による地域の活性化―鳴子の米プロジェクト

  重層的な支援体制の確立と行政の役割

・第2部 セカンドステージの新たな展開に向けて

 第4章 日本型グリーン・ツーリズムの多様な展開 量的拡大から質的向上・充実へ

  日本型グリーン・ツーリズムの類型

  社会的自己実現型グリーン・ツーリズム 農家民宿、農村民泊、農家レストラン

  労働貢献型グリーン・ツーリズム ワーキングホリデー

  学習型グリーン・ツーリズム ラーニングバケーション(ツーリズム大学)

  教育体験型グリーン・ツーリズム 教育体験旅行、修学旅行

  資源活用型グリーン・ツーリズム 滞在型市民農園、ホテル・学校施設、空き家・古民家活用

  人間福祉型グリーン・ツーリズム 癒し、ヘルスツーリズム

 第5章 命と心を育む体験交流活動―子ども農山漁村交流プロジェクト

  学びの場としての農山漁村/期待される効果と課題

  今後の普及・展開に向けた課題

 第6章 持続可能な実践に向けて

  体験型グリーン・ツーリズムの意義と課題

  ビジネス展開に向けた質の確保

  品質評価支援システムの確立

  継続的情報発信体制の確立

  持続可能な交流活動展開に向けた人材活用

 第7章 日本型グリーン・ツーリズムの課題と展望

  滞在型グリーン・ツーリズムへ向けた課題―地域ストック資源の活用

  英国に学ぶツーリズムの実践理念―「公共性」の新たな意味

  女性起業の意義と可能性

  「協発型歓交」を目指して

著者:青木辰司

出版社:学芸出版社

サイズ:B6

ページ数:183

発行年:2010.05