[東日本大震災・原発事故]復興まちづくりに向けて
復興に向けて、建築・都市計画・地域再生の専門家は、何ができるのか。何をしてはならないのか。まずは、被災者に落ち着いて考えていただける環境をどうつくるのか。そして住宅と生業の再生、人口減少への対応、原発事故から目を背けないこと、日本の再興・・。第一線の研究者、実践者が復興支援への構えと基本的な視座を語る。
■目次
・復興に向けて
室崎益輝 被災者主体の復興への道筋」
濱田甚三郎 復興の話し合いをする場をいかにつくるか-仮設市街地をめざして
加藤孝明 個々の復興と全体の復興をどう繋ぐか
中林一樹 被災コミュニティと日本全体の二元復興
11年5月20日シンポジウムより 私たちは何ができるのか
・基本的視座を問う
・支援のあり方
江川直樹 一つに決めてしまわないほうが良い
小浦久子
「与えられるもの」ではなく「獲得するもの」と感じられるような復興を
北原啓司 復興支援のプラットフォームが必要
真野洋介 今動いている人たちを支援し、連携したい
久 隆浩 被災者自身が復興を担える形での支援を考える
小泉秀樹 被災市街地再生担い手支援事業の提案
・復興まちづくりの基本
敷田麻実 急ぎすぎは禁物
鳴海邦碩 今は基礎調査の時
佐藤滋 まちづくりと産業再生を両輪で考える
大西隆 住民の参加と主導で産業の復活と安全なまちを目ざすべき
後藤春彦 漁村の復興を考える
・仮設、復興住宅、都市計画・防災事業
三舩康道 防災・復興計画の基本を考える
石東直子 10年かけて復興住宅、街のあり方を考えよう
山口憲二 阪神淡路、玄界島とは違う今回の復興事業
難波 健 被災者・行政・専門家の連携が見えてこないのは何故?
中山久憲 困難な情況だが、被災地の行政がもっと頑張って欲しい
・産業・文化の再生
佐々木一成 地域主導で、まちづくりと産業振興の一体化を
金丸弘美 まちづくりと地域の市場形成
三橋重昭 商店街の価値を見直す
後藤和子 目に見えない文化やクリエイティブ産業を復興の力に
細内信孝 被災地の地域コミュニティをコミュニティ・ビジネスで再生する
太田正隆 観光はどうなるか、果たすべき役割は
真板昭夫 エコツーリズムでできる地域支援の形
大社 充
観光まちづくりの発想を転用した「復興まちづくりプラットフォーム」の設立を
椎原晶子 地道な活動を続ける中で連携を深めたい
・復興と日本のあり方
高見澤邦郎 3・11の意味
大方潤一郎 21世紀型ライフスタイルに合ったまちづくりとは
蓑原 敬 大震災は日本にとって第三の節目
五十嵐敬喜 町は必ず復興できる
植田和弘 人間と人間、人間と自然との共生を考えた分権型復興を国が支えるべき
佐々木雅幸 環境と代替エネルギー、都市の文化的な影響力を核にした総合計画が必要
・産業、エネルギーの自律分散へ
野口和雄 国土政策の大転換で対応すべき
小林郁雄 東日本大震災が教える東京集中の危機
宗田好史 食もエネルギーも自律分散型の地域づくりを
土井 勉 国土構造の改革とコミュニティの再生は車の両輪
中村文彦 これからのエネルギー対策および交通システム
村木美貴 市街化調整区域の問題、地域とエネルギーの問題
高見沢実 緊急時の都市計画が日常的に必要になりつつある
著者:学芸出版社編集部
出版社:学芸出版社
サイズ:A5
ページ数:238
発行年:2011.07
