いま、都市をつくる仕事 未来を拓くもうひとつの関わり方
都市における課題の変化とともに、都市をつくる仕事も大きく変わっている。そこには、従来の枠組みを超えて、信念と情熱をもって働くことで都市を魅力的にしている人たちがいる。本書では、その多様なアプローチによる「都市」のつくり方と、どうやって「仕事」につなげているかを探った。新しい可能性と期待を若者へ伝える。
■目次
はじめに 期待と戸惑い
序章 いま、都市に関わるということ
1章 都市へのアプローチ
00 10の事例にみる都市への4つのアプローチ
・複数の立場に身をおき、仕事につなげる
01 とにかく実践、そこから生まれる/コンサルタント×NPO 泉英明
02 市民活動を面白がり、ビジネスにも展開する/コンサルタント×NPO あまけん
・いろいろな経験を活かし、行政で挑戦する
03 地域の想いと重なる建築ルールをデザインする/京都市都市計画局 文山達昭
04 市民活動家からの転身、まちの未来に責任を持つ/奈良市長 仲川げん
・「あたりまえ」を再発見し、自らまちを変える
05 地域に根ざしたまちの魅力を育むツーリズム/OSAKA旅めがね
06 戦後ビルへの愛から生まれた使命感/ビルマニアカフェ(BMC)
07 カフェで極めた自己表現が生んだ、地域のムーブメント/サロン・ド・アマント
・裏方に徹し、地域に寄り添う
08 住みながら日常にアイディアをプラスする/地域密着型プランナー 高林洋臣
09 使命と興味を感じる現場にあらわれ黒子となる/まちづくりコーディネーター 大島祥子
10 地域を徹底的に楽しみ、役目を果たして去る/コミュニティデザイナー 山崎亮
2章 ひろがる仕事のかたち
・若手の実践リファレンス
インタビュー
企業系 「やりたいこと」を育て、組織の仕事に活かす/山納洋
政治・行政系 都市計画と向き合う/鄭英柱
研究系 調査を地域の計画に還元する/岡本篤樹
NPO系 市民活動者と共感者をつなぐのりしろとなる/深尾昌峰
独立系 2つの仕事のプロを目指す/前川章
・ひろがる仕事の実像に迫る
3章 都市の魅力×仕事の可能性
00 都市をつくる仕事へのまなざし
・都市という対象の捉え方
01 個人の想いを都市へつなぐ
02 都市の意味をつくる
・都市をつくる仕事をつくる
03 コラボレーションをデザインする
04 お金の流れから考える
・都市をつくる主体に求められるもの
05 柔軟に組織を変える
06 都市のかたちをつくる
・都市をつくる仕事に携わるための方法
07 変化の最前線で働くきっかけとキャリアパス
08 今日からできる「都市をつくる仕事」の秘訣
おわりに 「都市をつくる仕事」は終わらない
著者:日本都市計画学会関西支部
出版社:学芸出版社
サイズ:A5
ページ数:222
発行年:2011.11
