京の左官親方が語る 楽しき土壁
快適で、なごみの空間をつくりだすとともに、健康によく、地球にもやさしい土壁。そこにはなんともいえない不思議な魅力がある。茶室・数寄屋建築の壁を多く手掛けた著者が、土のはなし、左官の仕事、今後の左官業界などについて思いを馳せながら、仁和寺、玉林院などの茶室をめぐり歩き、土壁のもつ意匠・魅力について語る。
■目次
1章 楽しき土のはなし:味わいのあるエコ材料
2章 鏝は小さな手:幅広い左官の仕事
3章 伝統とモダンの土壁:京の壁を歩く
洞床は難しい仕事のひとつ 飛濤亭(仁和寺)
黒錆はお歯黒かもしれない 遼廓亭(仁和寺)
茶の湯の「聖地」にスサの壁 蓑庵(大徳寺塔頭玉林院)
煙草王のモダンな迎賓館 長楽館
築地塀の文化財修理現場をみる 東寺(教王護国寺)
4 章 目先を変える日々:勉強と修業の駆け出し時代
5 章 いつまでも鏝をもつな:親方になるということ
・御礼とあとがき
著者:佐藤嘉一郎、矢ヶ崎善太郎
出版社:学芸出版社
サイズ:四六
ページ数:221
発行年:2012.03
