職住共存の都市再生 創造的規制・誘導を目指す京都の試み
京都の歴史的価値ある集積を宣伝文句にしながら、それを自ら破壊するマンション建設が後を絶たない。危機に瀕するまちを救うために都市計画は何をなすべきか。規制緩和の流れに反し、あえて規制を強化することによって既存のまちを守りつつ個性豊かな地域を目指す、都市の創造的再生へ向けての第一歩。
■目次
・第1部 都市計画で京都の価値を高める/1章 都市計画からみた「京町家とマンション」 青山吉隆/2章 町並み税の創設と都心部の資産保全 リム・ボン/3章 転換期の京町家再生 宗田好史/4章 価値共有型建築規制・誘導システムとコミュニティ・エンパワーメント・プログラム 高田光雄/5章 空間構造の保全と創造 小浦久子
・第2部 理論から施策へ
1章 「京都市都心部のまちなみ保全・再生に係る審議会」提言に至る審議の経過 岸田里佳子/2章 京都の都心再生への試み 岸田里佳子/3章 京都の都市再生推進に向けての経済同友会の提言 上村多恵子/パネルディスカッション まちづくりと京町家の保存─都市計画からのアプローチ
・資料編
「京都市都心部のまちなみ保全・再生に係る審議会」提言概要
「京都市都心部のまちなみ保全・再生に係る審議会」提言
著者:青山吉隆
出版社:学芸出版社
サイズ:A5
ページ数:223
発行年:2002.11
