エコブームを問う 東大生と学ぶ環境学
環境問題の解決を目指して活動する、東京大学の学生・卒業生を中心に構成されたサークル「環境三四郎」が、テーマ講義「環境の世紀」の記録を編集して構成した書。講義は、幅広い学問分野からの切り口を入れ、多角的に環境問題を考えることができるよう工夫されている。環境問題の全貌を伝えるとともに、アプローチの多様性を示し、これから「環境問題」に接していく人たちが、必要な考え方や方法、視点や技術を学ぶことができる。
■目次
・プロローグ なぜ、今「エコブームを問う」なのか? 環境三四郎
・I 章 我々は環境問題の捉え方を間違えていないか?
環境「問題」の現在 廣野喜幸/予防原則と世代間倫理 村上陽一郎/環境と人間の経済 丸山真人
・II 章 工学と技術は環境問題を本当に解決しているのか?
「ビジョン2050」と知識の構造化 小宮山宏/水素化社会にむけた燃料電池の技術 山口猛央/都市の活動と環境負荷 花木啓祐/人口減少・環境重視時代の都市再生 家田仁
・III 章 環境問題の現場では何が起こっているのか?
ドイツ-「環境先進国」の実状 ウルリッヒ・ハインツェ/アフリカ-水環境と日本の国際協力 村上雅博/メキシコ-作物栽培と水資源の有効利用 森田茂紀/マレーシア-エコツーリズムとそのアイロニー 山下晋司/日本-食から見た環境問題 環境三四郎
・IV 章 環境学を学ぶ人たちへ
東大に環境学は可能か? 山下英俊
・エピローグ 環境三四郎
著者:東京大学環境三四郎「環境の世紀」編集プロジェクト
出版社:学芸出版社
サイズ:A5
ページ数:255
発行年:2005.05
