美術館の可能性
美しい建築物として、人を呼ぶ観光資源として、注目される各地の美術館。しかし建築家の手による先鋭的な美術館建築には問題も多く、まちづくりの現場では美術館を作ること自体が目的化する例も見られる。独立行政法人化、指定管理者制度など、状況が激変している今だからこそ考える、これからの美術館のあるべき姿と可能性。
■目次
・はじめに
・序章 美術館で起こっていること
・第I章 概念のあやうさと制度のゆらぎ
1 概念のあやうさ/2 制度のゆらぎ
・第II章 「モノ」をめぐる場のあやうさ
1 本物とレプリカ/2 展示空間の可能性と問題点/3 美術館建築の問題
・第III章 美術館は建築表現の課題か
1 新たな建築表現のテーマとなる美術館/2 フィクションはどこまで有効か
・第IV章 まちづくりから求められる美術館
1 まちづくりの核へ/2 まちづくりに利用される美術館イメージ/3 概念としての美術館の可能性へ
・おわりに
・索引およびデータ
・本書で取り上げた国内の美術館
著者:並木誠士、中川理
出版社:学芸出版社
サイズ:A5
ページ数:253
発行年:2006.08
