無有
自然素材の現代的な使い方や、独特の空間構成と考え抜かれた平面を巧に融合させ、数多くの住宅を設計している竹原義二氏初の単行本!自身の建築の原点でもある日本の伝統空間との出会いやこれまでの設計活動を振り返る。また、素材の力、職人の技を駆使して作られる仕掛けのある空間の設計思想を軸となるキーワードと共に解説。代表的な作品の図面・写真・スケッチ等によって101番目の家に至る思考の軌跡を読み解く。
■目次
・序章 建築の原点
閑谷学校/出会い/建築への眼差し
・1章 手仕事の痕跡
箱木千年家/ものづくりの姿勢/建築家×職人/棟梁との出会い/粉浜の家II works
・2章 素材の力
イサム家・イズミ家/石と建築/土と建築/素材から空間へ/石壁の家 works
・3章 木の可能性
木の建築巡礼/柱の精神性/表現の可能性/夙川の家 works
・4章 内へといざなう
東大寺二月堂裏路地/空間への誘い/アプローチの仕掛け/新千里南町の家 works
・5章 ズレと間合い
後楽園・流店/間合いをはかる/平面のズレ/断面のズレ/東広島の家 works
・6章 つなぎの間
大徳寺孤蓬庵忘筌/中間領域/曖昧な空間/広陵町の家 works
・7章 余白と廻遊
桂離宮/都市に棲む/廻遊式住居/住吉山手の家 works
・8章 「101番目の家」へ
無有建築工房作品一覧001-101/あとがき
著者:竹原義二、絹巻豊、柳沢究、構成
出版社:学芸出版社
サイズ:A5
ページ数:240
発行年:2007.03
