快適空間づくり 住宅設計のレッスン
住宅は、住みやすく、美しいことが基本であり、それが快適な空間につながっていく、というのが著者の主張である。与条件の読み解き方から、デザインの発想法、敷地の捉え方、多様な平面計画、居間の重要性、屋根形状の選択、吹抜・天窓などの室内空間の仕掛けまで、40年におよぶ経験から生まれた住宅設計の実践的入門書。
■目次
・はじめに
・第1章 整理して筋道を立てる──与条件を読み取る
家族構成とその要求/必要な個室と全体像/住宅の主役を決める/要求スペースの整理とランク付け/敷地条件の分析と整理/設計プログラムの立案/設計に必要な諸条件の整理/敷地調査から竣工まで/設計プログラムの内容
・第2章 設計の手がかり ──デザインの発想法
敷地の特徴を直感で読み解く/過去の作品を手がかりに/クライアントの趣味をヒントに/設計作品を通して方向性を探る/クライアントのイメージをいかにつかむか
・第3章 敷地を読み解く ──地形の特徴を生かす
平坦地とその接道条件を考える/短冊形の敷地/変形の敷地/方位の要素/敷地の高低差を活用
・第4章 バランスよく配する ──建物の配置計画とアプローチ
母屋の位置を決める/室内からの視界/機能で分ける敷地のレイアウト/門・塀と外構
・第5章 パターンで考えるプランニング ──平面計画を類型学的に考える
平面スケッチの進め方/原点としての田の字型平面/長方形の平面/長方形二階建平面/コートハウス型平面/L字型平面/コの字型平面/ロの字型平面・中庭型/H字型平面/十字型平面
・第6章 家族が集う場 ──家の中心、居間の重心
居間・食堂を中心に考える/小住宅の居間・食堂/居間の重心を求めて/食堂と台所の関係/寝室と個室
・第7章 メリハリのある空間 ──立体バランスを断面で考える
単純な断面の家/台地の形に合わせた断面/総二階建住宅の断面/中庭と一体化された断面/高低差を活用した混構造の断面/鉄筋コンクリート造勾配屋根の断面/天井高・内法寸法
・第8章 美しい屋根のかたち ──外観と屋根形状の選択
屋根をどのように葺くか/切り妻屋根/片流れ屋根/寄せ棟屋根/方形屋根/入母屋屋根とその折衷屋根/混合形式の屋根と陸屋根/屋根の形と屋根材
・第9章 外観を整える ──外壁と開口部
外壁・窓・開口のバランス/立面と窓・開口の構成/外壁と断熱効果/外壁とその素材
・第10章 豊かな空間を実現する ──インテリアの多様な仕掛け
居間・食堂と吹抜空間/スキップフロア(段差のある床)/階段とその周辺/トップライトの効用
・あとがき
著者:望月大介
出版社:学芸出版社
サイズ:A5
ページ数:200
発行年:2007.09
