フライブルクのまちづくり
徹底した省エネと自然エネルギーの利用で、通常の住宅地に比べ、エネルギー消費を半減、二酸化炭素排出を7割削減。さらに画期的なマイカー抑制策で、自動車所有者が自転車所有者の10分の1という車のないまちを実現。環境先進国ドイツで最も野心的なサステイナブルコミュニティを住民主導で成功に導いた軌跡に迫る。
■目次
・はじめに
・CHAPTER 1 エコロジカルな理想郷への道
兵営地から住宅地への長い道のり/新興住宅地に着手する前に住み始めた人々/住宅地開発のプロセス/「フォーラム・ヴォーバン」の設立と功績
・CHAPTER 2 車のないまち
なぜ人は車に依存するようになったのか/カーフリー、カーポートフリー、カーリデュースとは/車優先でない道路の配置(カーリデュース)/自分の土地に駐車場は作らせない(カーポートフリー)/マイカーを代替する交通手段(ショートウェイシティ)/交通コンセプトは住民に浸透したか
・CHAPTER 3 緑豊かなまち
ドイツにおける自然保護/近自然工法による5つの公園で緑の帯を実現/樹齢の高い街路樹を保護する/小川沿いは貴重な生物の宝庫/建物の緑化/雨水を地下に浸透させる
・CHAPTER 4 エネルギー消費を半減するまち
エネルギーマネジメントの基本的な考え方/ドイツにおける省エネ建築/建物建設時のエネルギー消費を削減する/エネルギーの高効率化/ソーラーエネルギーの利用
・CHAPTER 5 住民参加はいかに実現されたか
ドイツにおける住民参加
コーポラティブ方式による共同住宅の建設(建築グループ)/住宅の協同組合(GENOVA)/住民参加で勝ち取った市民会館「ハウス037」/エコノミー・コンセプト/フォーラムの終焉、祭りの後に
・おわりに
著者:村上敦
出版社:学芸出版社
サイズ:A5
ページ数:255
発行年:2007.12
