まとまりの景観デザイン 形の規制誘導から関係性の作法へ
生活と器となる建築が変わり続けるなかで、どうすれば景観は良くなるのか。いま必要なのは、変化を無理強いすることでも抑えることでもなく、地域の生活文化の表出である景観を、ゆっくりと創出するしくみだ。形の規制誘導だけでなく、周辺との関係を意識した景観づくりへと導く計画、協議のしくみ、景観法の活かし方を説く。
■目次
・はじめに
・I章 景観と地域環境
1 地域環境をつくる景観への取り組み
2 景観の地域性
・II章 景観をとらえる環境のまとまり
1 まち 都市の喪失とまちの景観
2 道 まちを見る場所
3 空地 空地がつなぐ場所の景観
4 場所 景観の認識による場所のまとまり
5 シーン 切り取られた風景と広がりのある眺望
・III章 関係性をデザインする
1 関係性をデザインする
2 地形と呼応する 地域環境
3 建ち並びをつなぐ スカイライン
4 図と地の折り合い セットバック
5 開発と保全の折り合い ファサードライン
6 都市空間のフレームを共有する ボリューム
・IV章 変化をつなぐ
1 変化する都市における景観の持続可能性
2 住まい 生活環境の持続
3 緑 住まいをつくる作法
4 イメージ力 建築物のイメージ力
5 時間をつなぐ コンバージョン
6 土地利用 変化の積層
・V章 地域らしさのしくみ
1 人 担い手を育てる
2 まち 地域でマネジメントする
3 しくみ 協議を活かす
・VI章 地域環境の価値を発信する
1 景観法のコンセプト
2 景観計画と地域ルール
3 まちを伝える協議の役割
4 地域環境の価値を発信する
5 ふつうのまちの景観づくり
著者:小浦久子
出版社:学芸出版社
サイズ:A5
ページ数:238
発行年:2008.09
