民家造 素材を生かす技、暮らしを映すかたち
日本の民家はいかにつくられたのか。竪穴住居に始まる住まいの歴史、東アジアの居住文化の影響を受け誕生した普遍的な技術やつくりから、日本の民家の本質を読み解く。
■目次
・民家造序説
・前編 素材を生かす技
クリ 生き続ける縄文の智恵
マツ 民家を支えた農耕生活の要
スギ 軽く透ける建築の主役
竹 風を通す技と意匠
樺、檜皮、杉皮 樹皮に眠る力
茅 万代まで尽きることのない材料
藁 植物資源の究極の循環利用
土 木を補い助ける力と技
部材の再利用 伝統的民家構法の原則
・後編 暮らしを映すかたち
オダチとサス 屋根に受け継がれた古代のかたち
土間、板の間、座敷 民家の普遍的な間取り
いろり、かまど、火鉢 薪と炭の使い方
縁と引き戸 式を楽しむ暮らし方
窓と格子 身を守る構え、自然に向き合うかたち
障子と紙 暖かさと涼しさを操る建具
甲屋根 天の虫が開けた窓
曲屋 草の循環を高めた馬の力
板倉と土蔵 暮らしを守る材料の使い方
・あとがき
著者:安藤邦廣
出版社:学芸出版社
サイズ:A5
ページ数:191
発行年:2009.02
