サステイナブル・スイス 未来志向のエネルギー、建築、交通
エネルギーの扱い方をサステイナブルにしていくことで社会や経済のあり方もサステイナブルになっていく。本書では、スイスのエネルギー政策、次いでエネルギー消費の大半を占めている建築と交通の分野での取り組み方について、市民や産業、行政といった、様々な側面から紹介していく。
■目次
1.持続可能なエネルギー利用
・国のエネルギー政策
二つの10ヶ年計画/エネルギー政策停滞期の国民投票
炭素税と気候セントの導入/再び加速するエネルギー政策
Topics 電力不足と気候温暖化を口実とした原発押売り
・州のエネルギー政策
州が先導するエネルギー行政
バーゼル・シュタット州のエネルギー政策
・自治体のエネルギー政策
エネルギー都市制度/シャフハウゼン市の取り組み
・再生可能エネルギーの普及
スイスの再生可能エネルギー事情/再生可能な電力の増産と販売
先進するバイオマス利用
Topics 「今100」~再生可能エネルギー普及の新モデル
2.快適で美しく経済的なエコ建築
・エコ建築が生まれる土壌
サステイナブル建築とは?
100年建築の伝統、快適性を追求する建築文化
1985年のエコ建築、一戸建てマーグ邸
2000年のエコ建築、集合住宅サニーウッド
サステイナブル建築普及のための人材育成戦略
・建築と環境を守る建物づくり
総合的な視点から判断されるエコ建材
建材会社ガッサー社のエコオフィス
国・州・市の先導する環境性能評価「エコ・バウ」
Topics ハイテクと伝統が生む木造建築の新構法
・次の50年を見据えた省エネ改修
省エネ改修で不動産の価値を上げる
国・州の省エネ改修の促進対策
1960~70年代の団地改修
省エネ改修を増やすための今後のビジョン
3.クリーンで便利な交通
・自動車交通のエネルギー消費量
サステイナブルな交通への険しい道
自動車の省エネ政策/市民にとっての省エネ車
未来の車は?
・公共交通とカーシェアリング
公共交通天国スイス/カーシェアリングのメッカ
Topics 気候に負担をかけずに飛行機に乗ろう
・歩行者と自転車に優しい交通
自治体の交通移動コンセプト
交通需要を減らすモビリティ・マネジメント
車を締め出す観光戦略/スロー交通を観光資源に
Topics 世界初、ソーラーボートで大西洋横断
・貨物交通のモーダルシフト
先進的なモーダルシフト政策の誕生
モーダルシフトを促進するツール
モーダルシフトの実効力を高めるために
・スイスの経験から
著者:滝川薫
出版社:学芸出版社
サイズ:A5
ページ数:223
発行年:2009.05
