知覚を刺激するミュージアム 見て、触って、感じる博物館のつくりかた
誰もがアクセスでき、楽しむことができるミュージアムとは?見るだけではつまらない、触るだけでは物足りない、手にとれるものから見えないものまで、体感し、思考したくなる展示と鑑賞の最前線へ。鑑賞者と研究者のコミュニケーションが自然と生まれ、知覚を刺激する場を創造する、これからのミュージアムのつくりかた。
■目次
1章 多様な来館者の知覚に訴える展示 平井康之
博物館展示の現在
障がい者とアスピレーション
バリアフリーと情報保障
ユニバーサルミュージアムと博物館
視覚鑑賞から知覚鑑賞へ
多様な来館者のニーズに応える
2章 ICTを活用したデザイン支援システム 藤 智亮
博物館の展示におけるICTの活用
ICTを活用して気づきデータを共有する
Web上での気づきデータベースの構築
課題解決策の開発プロセスへのICTの利活用
気づきデータに基づくデザイン支援システム
気づきを共有することから始まるデザイン
3章 情報を体感する展示の方法論
学術研究と社会をつなぐ博物館
どんな民族資料をどのように展示するか
情報を展示するという発想
「世界をさわる」展示―触覚からのアプローチ
これから求められる情報提供
4章 映像による展示が可能にする知覚体験
自然の本当の姿を伝える展示
何のために自然現象を知覚化するのか
これからの展示に必要なデジタル記録
デジタル記録の制作手法
鑑賞者の心をとらえる展示とは
映像による展示の可能性
5章 鑑賞者の知覚を刺激する展示空間の場の力
人を惹きつけるミュージアムとは
学外ミュージアムでの「学習型」展示の実践
双方向のコミュニケーションが生まれる場づくり
アーティストとのコラボレーションによる「鑑賞型」展示
無意識に働きかけるミュージアム体験づくりへ
知覚鑑賞の可能性
著者:平井康之、藤智亮、野林厚志、真鍋徹、川窪伸光、三島美佐子
出版社:学芸出版社
サイズ:A5
ページ数:158
発行年:2014.03
