
タクティカル・アーバニズム 小さなアクションから都市を大きく変える
都市をアップデートする「戦術」を実装する
個人が都市を変えるアクションを起こす時、何から始めればよいのか。都市にインパクトを与え変化が定着するには何が必要なのか。本書は、小さなアクションが拡散し、制度を変え、手法として普及し、社会に定着するアプローチを解説。アメリカと日本の都市の現実に介入し、アップデートしてきた「戦術」を解読、実装しよう。
■目次
・はじめに:タクティカル・アーバニズムの日本的意義 泉山塁威
・タクティカル・アーバニズムとは
マイク・ライドン/アンソニー・ガルシア/翻訳・編集:田村康一郎
・タクティカル・アーバニズムを読み解く視点
ニューアーバニズムなき日本のタクティカル・アーバニズム 中島直人
プレイスメイキングの手法としてのタクティカル・アーバニズム 田村康一郎
都市プランニングの変革とタクティカル・アーバニズム 村山顕人
政策・計画へつなぐ実験・アクションの戦略 中島伸
建築家が都市にコミットするための実践的アプローチ 西田司
・小さなアクションを始める
小さなアクションの始め方 山崎嵩拓
東京ピクニッククラブ(東京):まちに参加する創造力を高める 太田浩史
アーバンパーマカルチャー(世界各地):消費者を生産者へ変える暮らしのデザイン 鈴木菜央/岡澤浩太郎
COMMUNE(東京):都市の余白の使い方をアップデートし続ける 松井明洋
PUBLIC LIFE KASHIWA(柏):仮設の公共空間をまちの居場所にする 安藤哲也
みんなのひろば(松山):まちに日常の賑わいをもたらす拠点 尾﨑信
定禅寺通(仙台):ストリート活用から都心の回遊性の創出へ 榊原進
MIZUBE COMMON(和歌山):水辺の使いこなしからエリアのリノベーションへ 岩本唯史
・長期的変化をデザインする
長期的変化をデザインする 泉山塁威
歩行者中心にシフトし始めた道路政策 池田豊人
ストリートデザインガイドラインの舞台裏 今佐和子
人間のためのストリートをつくる制度のデザイン 渡邉浩司
北浜テラス(大阪):民間主導の水辺のリノベーション 泉英明
URBAN PICNIC(神戸):公民連携による戦術的パークマネジメント 村上豪英
池袋グリーン大通り(東京):社会実験から国家戦略特区へ 泉山塁威
御堂筋(大阪):トライセクターで都市の風景を変える 忽那裕樹
・まちのプレイヤーをつくる
まちのプレイヤーをつくる 矢野拓洋
URBANING_U(東京):個人ができる小さな都市計画 笠置秀紀/宮口明子
橋通りCOMMON(石巻):都市の共有化をローカライズする 苅谷智大
HELLO GARDEN(千葉):暮らしをアップデートする実験広場 西山芽衣
・タクティカル・アーバニズムのメソッド
マイク・ライドン/アンソニー・ガルシア/翻訳・編集:矢野拓洋
プロジェクトの10 ステップ
五つのスチュワードシップモデル
プランニングの五つのフェーズ
住民参加型ワークショップのフレームワーク
神田でのワークショップの実践
・おわりに
著者:泉山塁威、田村康一郎、矢野拓洋、西田司、山崎嵩拓・ソトノバ
出版社:学芸出版社
サイズ:A5
ページ数:256
発行年:2021.06