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東京の創発的アーバニズム 横丁・雑居ビル・高架下建築・暗渠ストリート・低層密集地域

セール価格 2,640円(税込)

小さな商いや居住が集まる東京の魅力を図解

世界のどこにもない東京の最大の魅力は、再開発ラッシュで危機に晒されるヒューマンスケールの商いや居住の集積にある。横丁、雑居ビル、高架下、暗渠等で営まれるパブリックライフを現地調査とデータ解析により図解。大企業主導の再開発から、ボトムアップでレジリエント=創発的な都市設計へのシフトを説く画期的都市論。

■目次

1 東京に探る都市設計の創発的アプローチ

1.1 東京の魅力を構成する五つの都市パターン

1.2 企業主導アーバニズムが招いた危機

1.3 戦後の歴史から東京の未来を探る

1.4 東京を六つの地域モデルに分解する

1.5 ダイナミックで親密な都市構造はいかに発生するか

1.6 都市を設計する創発的アプローチ

2 横丁

2.1 ディープな東京を発見する横丁

2.2 横丁とは?

2.3 闇に隠れた始まり、不透明な未来

2.4 スタートアップを支える現代の横丁

2.5 新宿・ゴールデン街:世界一密集した飲み屋街

2.6 渋谷・のんべい横丁:再開発を免れた極小の飲み屋街

2.7 西荻窪・柳小路:多国籍感あふれるローカルな飲み屋街

2.8 横丁から学ぶこと

Case01 新宿・ゴールデン街

Case02 渋谷・のんべい横丁

Case03 西荻窪・柳小路

3 雑居ビル

3.1 誰も語らない、東京を象徴する建築

3.2 雑居ビルとは?

3.3 建物はどのようにして雑居ビルになるのか?

3.4 新宿・靖国通り:多様な業種が集積した歓楽街

3.5 神楽坂通り:規制緩和と闘う江戸情緒漂う商店街

3.6 新橋・烏森地区:駅前広場の喧騒を逃れた裏路地の小さな賑わい

3.7 雑居ビルから学ぶこと

Case04 新宿・靖国通り

Case05 神楽坂通り

Case06 新橋・烏森地区

4 高架下建築

4.1 高架下に広がる都市空間

4.2 高架下建築の100年の変遷

4.3 アメ横:400店がひしめく高架下商店街

4.4 高円寺:気さくでオープンな都心周縁の商店街

4.5 銀座コリドー街:高速道路下の出会いの聖地

4.6 高架下建築から学ぶこと

Case07 アメ横

Case08 高円寺

Case09 銀座コリドー街

5 暗渠ストリート

5.1 東京を流れる川のようなストリート

5.2 日本のストリートライフを退屈にする政策

5.3 暗渠ストリートの歴史

5.4 原宿・モーツァルト通り~ブラームスの小径:商業地の喧騒を癒すオアシス

5.5 代々木の裏通り:住宅街のプライベートとパブリックの狭間

5.6 九品仏川緑道:緑地に変えて実現した豊かなパブリックライフ

5.7 暗渠ストリートから学ぶこと

Case10 原宿・モーツァルト通り~ブラームスの小径

Case11 代々木の裏通り

Case12 九品仏川緑道

6 低層密集地域

6.1 都市を埋め尽くす膨大な住宅

6.2 低層密集地域とは?

6.3 低層密集地域の魅力

6.4 政策や経済の複合的要因で変質した住宅地

6.5 東中延:都心周縁に広がる典型的な生活空間の集積

6.6 月島:人工島のグリッドの街区が育んだ公共性

6.7 北白金:都心に残された再開発の緩衝地帯

6.8 低層密集地域から学ぶこと

Case13 東中延

Case14 月島

Case15 北白金

7 新しい東京学を目指して

7.1 東京学の六つのアプローチ

7.2 自己オリエンタリズム:東京学の「日本人論」

7.3 東京を批評する新しいアプローチ

8 企業主導アーバニズムから、創発的アーバニズムへ

8.1 東京で拡大する企業主導アーバニズム

8.2 企業主導アーバニズムの失敗の要因

8.3 均質化の口実としての安全

8.4 創発的アーバニズムvs.企業主導アーバニズム

8.5 創発的な都市づくりを実現するために

著者:ホルヘ・アルマザン+Studiolab

出版社:学芸出版社

サイズ:A5

ページ数:224

発行年:2022.10