
新版 卒業設計コンセプトメイキング リサーチ・デザイン・プレゼンテーション
卒業設計は、学生自らがテーマを探し出し、論理的思考プロセスを積み重ねていき、オリジナリティある提案をすることが求められている。本書は、先生と学生とのライブ感あふれる対話を軸に、進め方、設計上のコツなどを、実際の学生の作品をもとにしたケーススタディで解説する。
新版では、大きく内容を変更し、課題設定、リサーチ、アイデア、提案の4構成に再編成し、より本質的な、卒業設計・卒業研究のコアな部分に絞り込む内容となった。
■目次
・序章 卒業設計とは何か?
卒業設計は「自分」さがしではない
卒業設計とは論理的思考プロセスの具体化である
リサーチにもとづくアイデア出しと提案
本書の特長と使い方
・第1章[課題設定] 「テーマ」から「主題」へ
卒業設計は自己満足のためにするのではない
「テーマ」とはたとえば「愛」だ!―根源的だが答えのない大切なもの
「テーマ」を「主題」で切る
・第2章[リサーチ] 「主題=切り口」を軸としたリサーチの「カタ/型」
「主題=切り口」設定の基本
「主題=切り口」に「HOW?(どのような?)」を付ければ「問い」になる
「問い」の検証
―「主題=切り口」に沿った「フィールドワーク」の3プロセスを通じて
・第3章[アイデア] アイデアの模索と展開
「問い」に対する「仮説」を「建て」る
「建築的・空間的アイデア」が勝負の決め手
「アイデア」と「オリジナリティー」
「建築的・空間的アイデア」は「空間の質」をねらおう
「リサーチ」にもとづくアイデアの展開―資料収集・データ収集、文献調査
先人に学ぼう―既往作品・参照作品分析
敷地の声なき声を聞く―敷地調査
物語性をもたせよ―クライマックスの演出
・第4章[提案] 作品を練り上げる
「建築的・空間的アイデア」は魅力的な形になってはじめて生きる
スタディ
プレゼンテーション―独白(モノローグ)にならないために
著者:松本裕
出版社:学芸出版社
サイズ:四六
ページ数:256
発行年:2023.09