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ニューヨークのパブリックスペース・ムーブメント

セール価格 2,970円(税込)

世界一エキサイティングな都市改革の全貌

資本主義、民主主義の希望や危機が都市のあり方を問うている。その最前線であるニューヨークは、なぜ公共空間にこれほどのエネルギーを注ぐのか?公園・水辺・スト

リート・公開空地の再編から、多様なプレイヤーが共創する制度・組織の設計まで、公共空間から人と都市の関係を再構築する、エキサイティングな都市改革。

■目次

1章 都市改革とパブリックスペース・ムーブメントの展開

 2人の先駆者とそのレガシー

 1980~90年代の公共空間創成のマイルストーン

 ブルームバーグ市政による都市改革とパブリックスペース・ムーブメント

 2000年以降の公共空間創成のマイルストーン

 分断された都市で公平性を取り戻すための公共空間

2章 まちなかの公園・広場のリデザインと創出

 2-1 まちなかの居場所の創出と再生

 2-2 ブライアントパーク:麻薬取引の場からアーバンオアシスへ

 2-3 ハイライン:鉄道廃線跡地から高架の線状公園へ

 2-4 ユニオンスクエア:集会やマーケットで日常利用される公園広場

 2-5 境界なき公園事業:管轄主体が連携し、公園と街路をシームレスにつなぐ

3章 ウォーターフロントのコンバージョン

 3-1 ウォーターフロントを産業空間から公共空間へ

 3-2 ブルックリンブリッジパーク:多様なアクティビティを可能にする場の創出

 3-3 ダンボ地区:放置された沿岸倉庫群をヒップスター界隈に

 3-4 ハンターズポイントサウス:沿岸再編の契機となったオリンピックX計画

 3-5 イーストリバー・ウォーターフロント・エスプラナード

   :街の喧騒から解放される水辺

 3-6 ハドソンリバーパーク:マンハッタン最大規模のグリーンウェイ

 3-7 リビルド・バイ・デザイン

   :都市を水害から守るレジリエントなインフラ戦略

4章 街路の広場化

 4-1 70年に及ぶ街路の歩行者空間化

 4-2 都市改革の最前線としての交通局

 4-3 タイムズスクエアの広場化:自治的に運営される世界水準の街路

 4-4 NYCプラザプログラム:社会のレジリエンスを高める街路の広場化

 4-5 サマーストリートとウィークエンドウォーク

   :一時的に車を締め出した街路で楽しむ祭り

5章 ゾーニングボーナスと公共空間

 5-1 民間不動産開発が生み出す公共空間

 5-2 規制緩和の対価として創出された公共空間

 5-3 ハドソンヤード:民間資金を活用した公有公共空間の整備

 5-4 ミッドタウンイースト:民間提案による公有公共空間の再生

 5-5 ロウアーマンハッタン:BIDが主導する既存不適格の民有公共空間の再生

6章 デザインガイドラインとプログラム

 6-1 野心的な公共空間再編を実現する制度

 6-2 ストリートデザインマニュアル:人が主役の街路に変える

 6-3 デザイン・建設エクセレンスプログラム

   :公共施設の質を向上する発注システム

 6-4 アクティブデザインガイドライン:健康を増進する都市デザイン

 6-5 カルチュラルディストリクト:文化施設の主導で公共空間を豊かにする

7章 ムーブメントを支える人材と組織

 7-1 専門家を育て活かす中間組織

 7-2 BID:公共空間の質を向上して街の価値を高める

 7-3 専門家組織:公共空間のマネジメント指針を提示する

 7-4 プレイスメイキング専門家養成プログラム

   :公共空間のプログラミング、マネジメントを学ぶ大学院

 7-5 オープンデータポータル:公共空間の利用と改善を促進するウェブサイト

8章 パブリックスペース・ムーブメントの先駆者に聞く

 8-1 コロナ禍を経て公共空間はどう変わったか

   ―クレア・ワイズ

 8-2 世界で加速するパブリックスペース・ムーブメント

   ―アンディ・ウィリー=シュワルツ

著者:中島直人、関谷進吾、北崎朋希、三浦詩乃、三友奈々

出版社:学芸出版社

サイズ:四六

ページ数:272

発行年:2023.12