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建築スタディ 発想の方法 デザインを決めた50人の模型・ドローイング

セール価格 2,640円(税込)

できた!と思った瞬間と思考の軌跡を追う

建築家は何から考え始め、いつデザインを決めるのか?多くの設計者が試行錯誤するスタディの手法を、建築家50人の頭の中に探る。気づきのきっかけは方法・関係・構造・空間・表皮・ディテール・社会・環境など様々。思案中の模型やドローイング、そして「できた!」と思った瞬間のものとで見比べると思考の軌跡が見えてくる。

■目次

I 考え方に気づく

1 方法

・青木淳 馬見原橋

「設計ってなにをすること?」が腑に落ちた瞬間

・中山英之 ある高齢者介護施設建替計画

「ない」ことが生まれる?. 脳が見るかたちと力学のあいだ

・増田信吾+大坪克亘 始めの屋根

 問いを問い直す. 考えたこともなかったものを創造するために

・西澤徹夫 東京国立近代美術館所蔵品ギャラリーリニューアル

 ニュートラルさをチューニングする

・北川原温 バレエ『One of a kind』舞台美術

 オートマティスムの試み

・NOIZ Patterns as Time

 自然と人工、無数のパターンを凝縮する方法

・古澤大輔 古澤邸

 複数の問いを重ね合わせて転じる

・遠藤克彦 大阪中之島美術館

 単純さの中にある複雑な事象を表す

・藤村龍至 すばる保育園

 帰納的飛躍による創造性

・古谷誠章 せんだいメディアテーク(案)

 メディアテーク的なもののはじまり

II 物、空間を練る

2 関係性

・千葉学 工学院大学125周年記念総合教育棟

 アトリウムから“隙間”へ

・山梨知彦 桐朋学園大学調布キャンパス1号館

 手作業とBIMが生んだ新しいナチュラル

・香山壽夫 東京大学工学部6号館屋上増築

 素材と形、空間を同時に考える瞬間

・五十嵐淳 house vision

 新しい「窓」の概念

・坂本一成 egota house Werkbundsiedlung

 スモール・コンパクト・ユニットとアイランド・プラン

3 構造

・大谷弘明 積層の家(自邸)

 絵の積み重ねが建築をつくる

・金箱温春 青森県立美術館

 構造のストーリーとルールを描く

・原田真宏 XXXX

 ジオメトリへ、結晶化する時

・山下設計(基本設計)+Arup(基本設計協力事務所)

 東京アクアティクスセンター

「どう建築するか」から生まれた「リフトアップ」と

「4本柱+フラットルーフ」と「屋根免震(=マスダンパー)」

4 空間

・伊東豊雄 中野本町の家

 軸線が消えた瞬間

・畝森泰行 Small House

 断面への集中から見えてきた環境と結びつくスケール

・前田圭介 こどもえんつくし ダイニングホール棟 forestaカランころ

 領域が変化する森のような居場所

・長谷川豪 経堂の住宅

 夢のような現実

・中村拓志 Optical Glass House

 堆積し続ける建築

5 表皮

・永山祐子 東急歌舞伎町タワー

“建築がどうそこにあるか” 表層から考える

・小堀哲夫 NICCA INNOVATION CENTER

 バリで出会った透ける布

・日建設計 有明GYM-EX (旧・有明体操競技場)

 標準規格にない80mm角の製材外装

・隈研吾 竹田市城下町交流プラザ

 構造とスクリーンに関する哲学的転換

6 ディテール

・宇野友明 高峯の家

 デッサンをするように

・安田幸一 福田美術館

 ディテールに始まり配置に終わる設計法

III 社会や環境を思う

7 社会

・平田晃久 太田市美術館・図書館

 決別の前夜

・飯田善彦 龍谷大学深草キャンパス

 大模型から見えてきた地域と大学の関係

・金野千恵 春日台センターセンター

 地域の具体からつくる風景

・ツバメアーキテクツ

 ツルガソネ保育所・特養通り抜けプロジェクト

 ふたしかさを生きるソーシャル・テクトニクスの建築

・山本理顕 ひょうたん型ダイアグラム

 ダイアグラムの発見と進化

・内藤廣 紀尾井清堂

 建築をあきらめるな

8 場所

・長谷川逸子 湘南台文化センター

 丘をたち上げ、新しい建築をめざして

・保坂猛 ほうとう不動

 富士山と雲

・田根剛 エストニア国立博物館

 一本の線、その線が二本に分かれるとき

・佐藤尚巳 青山OMスクエア

 人と車の適度な共存関係が街をおもしろくする

・宮崎浩 長野県立美術館

 敷地の持つポテンシャルを引き出す

・平瀬有人・平瀬祐子

 御嶽山ビジターセンター〈やまテラス王滝〉〈さとテラス三岳〉

 インデックスとしての赤い屋根と穿たれたフレーミング

・中川エリカ 桃山ハウス

 街がどうできているのか、よく見て、建築につなげる

・大江一夫 Port House

 プランとファサードを同期させる

・比嘉武彦 桜川市立桃山学園

 揺籃 ~子どもたちを育む廻廊

・ヨコミゾマコト O市市民ホール

 異化効果

・室伏次郎 球磨焼酎「蔵」建替計画

 盆地と古民家の景観、そして幻の湖

・久米設計 有明アリーナ

 独自性と機能性を備えたアリーナの誕生

9 環境

・末光弘和 百佑オフィス

 発想を膨らますためのツールとしての環境シミュレーション

・能作文徳+常山未央 西大井のあな

「あな」を通り抜ける暖かい空気

著者:坂牛卓

出版社:学芸出版社

サイズ:四六

ページ数:224

発行年:2024.06