設計者のための 建築不動産コンサルティングのはじめかた
真に事業主に愛される建築を生み出す企画力
今、設計者に求められるのは不動産コンサルの視点を踏まえた、設計の前段階での建築企画力=「建築不動産コンサルティング」だ。建築デザインと不動産を掛け合わせた集合住宅や店舗、オフィス等の事業用建築を実践例に、その方法論を解説。真の建築/事業企画を提案し事業主に愛される建築を生み出すためのロードマップ。
■目次
プロローグ 「設計の前段階」ですすみゆく変革
1章 なぜこれからの建築に不動産思考が必要なのか ―建たない時代に抗う、あるいは抗わない方法
1‒1 インフレ時代の地殻変動はどこで起きているのか?
1‒2 事業主側でプロジェクト実現のカギを探せ
1‒3 「事業主の時代」に求められること
1‒4 「建築と不動産のあいだ」にある壁とチャンス
1‒5 不動産コンサルティングの技能と歴史
1‒6 お金や不動産や事業はデザインできる
2章 クリエイティブな建築不動産コンサルティングの方法論 ―事業系プロジェクトを動かす設計者のイニシアチブ
2‒1 事業系VFRDCM
2‒2 事業系V(ビジョン)フェーズ
2‒3 事業系F(ファイナンス)フェーズ
2‒4 事業系R(不動産)フェーズ
2‒5 事業系D(設計)・C(施工)・M(マネジメント)フェーズ
2‒6 建築不動産コンサルティングの契約と見積り
3章 建築家×不動産コンサルタント 四つのケーススタディ
―無数の「問い」がひらく設計者の選択肢
ケーススタディ1:
イマケンビル ─建て替えか?リノベーションか? 築55年の空きビルを再生させる
ケーススタディ2:
REDO神保町 ─古書の町でどんな企画を? 再生のプロフェッショナルたちの協力体制
ケーススタディ3:
オーレック・グリーンラボ ─設計要綱に書くべきことは? 良いプロジェクトにするための十分条件
答えのない企画中のプロジェクト三題
ケーススタディ4-A 敷地を広げるために買い増しすべきなのか?
ケーススタディ4-B 保存か?再生か?歴史的建築物のコンサルティング
ケーススタディ4-C 巨大な築33年SRC造ビルを、どう生まれ変わらせる?
著者:高橋寿太郎
出版社:学芸出版社
サイズ:四六
ページ数:284
発行年:2025.11
