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日本人はどのように国土をつくったか 地文学事始

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地文学とは、土地の文(あや)つまり土地の特徴的な構造を読み、土地を解釈する学問である。国土の造形は自然現象だけでなく、永年の人間の営みによっても培われた。庶民が信仰を支えに自然と調和したしなやかな国づくりに取り組んだ、古代から近世までの国土開発の特徴を読み解き、現代の国づくりの方途を問う意欲作。

■目次

・序章 地文学事始-日本人の国づくり 上田篤

もう一つの「人口問題」

日本の土地は日本人がつくった

国づくりは人民がやった

「昼は人つくり夜は神つくる」

柔構造の国づくり

地文学―土地の神さまを調べる

「蹴裂伝説」をフレームに

・1章 国ぼめから歌枕へ-飛鳥はいかにつくられたか 片岡智子

・2章 秋津洲の山と川と神々-奈良盆地はいかにつくられたか 樋口忠彦

・3章 盆地と水脈がつくった庭園都市-京都盆地はいかにつくられたか 進士五十八

・4章 小盆地宇宙の昔と今-津山盆地はいかにつくられたか 米山俊直

・5章 海と川とクリーク-筑紫平野はいかにつくられたか 中岡義介

・6章 姥が岳の大蛇伝説と豊後緒方氏の地域開発-豊後・緒方はいかにつくられたか 飯沼賢司

・7章 山を結ぶ駅路-東山道はいかにつくられたか 武部健一

・8章 人と自然との闘いと共生-甲府盆地はいかにつくられたか 小川紀一朗・今村遼平

・9章 古河公方の天と地、あるいは乱の地文学-関東平野はいかにつくられたか(中世編) 中村良夫

・10章 大河川に挑む-関東平野はいかにつくられたか(近世編) 松浦茂樹

・11章 仏さまが輪中をつくり、神さまが人々を守った-濃尾平野はいかにつくられたか 田中充子

・[鼎談] 地文学の未来 上田篤×中村良夫×樋口忠彦

著者:上田篤、中村良夫、樋口忠彦

出版社:学芸出版社

サイズ:A5

ページ数:293

発行年:2005.04