理解から実践へ 日本の交通バリアフリー
交通バリアフリーに関する整備の歴史は日が浅く、2000年に施行された「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律(いわゆる交通バリアフリー法)」により、一般に普及し始めた。この法の最大の特徴は、市町村が主体となった面的な取り組みである。2006年にはさらに明確化、拡充した「バリアフリー新法」が公布・施行され、新しい時代を迎えている。本書は主に、2000年の交通バリアフリー法施工後における、先進的な実践例のポイントが図と写真により豊富に紹介されている。
■目次
1章 交通バリアフリーの理解
基礎的な事項/計画・設計にあたり理解しておくべき事項/評価の視点とグッドプラクティス
2章 鉄道駅の移動円滑化整備
移動円滑化の計画技術/移動経路の連続性確保/プラットフォームの安全対策/駅のアメニティ向上
3章 道路の移動円滑化整備
歩行空間の確保/舗道構造の改善/自転車対策/視覚障がい者誘導用ブロック/バス停
4章 情報サインと案内の工夫
情報・サイン設備/ユニバーサルな視点によるサイン/案内の工夫
5章 大規模交通結節点におけるトータルデザイン
大規模交通結節点の計画/まちづくりへの展開
6章 支えあう地域の取り組み
参加と継続改善/啓発と体験型学習/地域との連携と人材育成
著者:土木学会土木計画学研究委員会他
出版社:学芸出版社
サイズ:A4
ページ数:174
発行年:2008.03
