イギリスのガバナンス型まちづくり 社会的企業による都市再生
土地利用規制や物的環境整備に終始した英国の都市計画は、都市内部の衰退を招いた。その打開策として、地域の住民や専門家がまちづくり事業体(社会的企業)をつくり、企業・自治体と協力して収益事業と社会サービスの提供を行う「ガバナンス型まちづくり」が注目されている。六つの事例から、その思想と運営法を紹介する。
■目次
・第1部 ガバメント型都市計画からガバナンス型まちづくりへ
1 ガバメント型都市計画100年の歴史
2 ガバナンス型まちづくりの展開
・第2部 コミュニティを企業化する-社会的企業の事業化のプロセスと特徴
3 まちづくり事業体の歴史的展開と事例の位置づけ
4 市民福祉コミュニティの自立的経営-ウェストウェイまちづくり事業体
5 グローバル都市ロンドンとガバナンス型都市再生-コイン・ストリートまちづくり事業体
6 都市最貧困地区における環境共生型コミュニティの形成-ロンドン、イースト・エンドの環境トラスト
7 コミュニティ・エンパワメントによる社会的排除の解決-バングラタウンのチックサンド・シティズンズ・フォラム
8 社会的起業家による個人の自立とコミュニティの企業化-ブロムレイ・バイ・ボウ・センターとキャン
9 居住コミュニティの自主管理-リバプールのエルドニアンまちづくり事業体
第3部 まちづくり事業体の自立の要件-「アセット・マネジメントによる財政的自立」と「組織間の連携」
10 アセット・マネジメントによるまちづくり事業体の財政的自立
11 まちづくり事業体の組織間の連携
著者:西山康雄、西山八重子
出版社:学芸出版社
サイズ:A5
ページ数:269
発行年:2008.04
