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生活景 身近な景観価値の発見とまちづくり

セール価格 3,410円(税込)

なぜこんなにも現代の日本の風景は貧しいのか。それは日常の暮らしが滲み出た風景=生活景を見失ったからだと本書は提起する。地域に蓄積された歴史や文化を内包する生活景は、景観の地模様となり、コミュニティを育む媒体ともなる。気づかないまま失いつつある生活景を価値づけ、その可能性を共有する手がかりを提示する。

■目次

・はじめに 後藤春彦

・序 日本の風景の貧困に挑む 後藤春彦・小林敬一

・第I部 生活景とは何か 後藤春彦

・第II部 変わりゆくまちと問われる生活景

 第1章 中心市街地の衰退と景観紛争 地方都市の変わりゆく状況 浅野聡

 第2章 モザイク状に変化する大都市の生活景 大都市の変わりゆく状況 嘉名光市

 第3章 郊外住宅地の形成と変容する生活景 大都市近郊住宅地の変わりゆく状況 北原理雄

 第4章 ふるさと景観のゆくえ 集落の変わりゆく状況 山中知彦

・第III部 生活景の可能性

 第1章 生活景と都市計画・設計 小林敬一

 第2章 生活景と環境哲学 桑子敏雄

 第3章 生活景と経済学 丸尾直美

 第4章 生活景と環境認知 野中勝利

・第IV部 生活景の育成手法

 第1章 生活景の育み方 宇於﨑勝也

 第2章 生活景の発見と読解手法 志村秀明

 第3章 生活景の地図化と協議の手法 宮脇勝

 第4章 生活景の顕彰手法 岡田雅代

 第5章 生活景の言語化手法 卜部直也・平井宏典

・Ⅴ部 生活景を育むまちづくり事例

 第1章 伊勢河崎-水運景観の喪失から賑わいの復活へ 浅野聡

 第2章 金沢大野-醤油蔵を活用したアートプロジェクト 水野雅男

 第3章 象潟-景観保全と農業振興に揺れる島々 三宅諭

 第4章 世田谷-地域風景資産と景観まちづくり 岡田雅代

 第5章 月島-街割に基づき連携が育む生活景 志村秀明

・むすび 社会関係資本としての生活景 後藤春彦

・あとがき 後藤春彦

著者:日本建築学会

出版社:学芸出版社

サイズ:A5

ページ数:286

発行年:2009.03