バルセロナ旧市街の再生戦略 公共空間の創出による界隈の回復
過密街区に穴をあけ、公共空間を創り出す「多孔質化」により、疲弊した界隈に再び人が集まり留まり始めた。個別的で小規模な広場や道路整備、建物の修復や建替えを起点に、地区全体の再生へとつなげていくバルセロナ・モデル。経済追従型の都市再生とは一線を画す行政主導のまちづくりに、新たな居住環境整備の可能性をみる。
■目次
・序 地中海都市バルセロナを歩く
・1 歴史的市街地の保全再生論理と戦略 歴史的環境保全と居住環境の改善
・2 バルセロナ旧市街の衰退プロセスと都市計画の対応
・3 バルセロナ旧市街の都市社会問題の現況分析
・4 バルセロナ旧市街の戦略的まちづくり 各界隈における保全再生プラン
・5 事業を持続的に展開するパートナーシップ 開発公社と修復局の取り組み
・6 人が集うまちなかへ
著者:阿部大輔
出版社:学芸出版社
サイズ:A5
ページ数:287
発行年:2009.02
