米国の中心市街地再生
70年代には荒れ果てていた中心市街地が、いまや歴史地区、芸術地区、商業地区等の多様なテーマ地区として再生した。それは、行政主導の再開発公社やコミュニティベースの街づくり組織等が、長期的な計画のもと、ハード・ソフトの両面から柔軟に仕掛けたことが奏功した。米国の地方都市を丁寧にフィールド調査し、詳述する。
■目次
・はじめに
・chapter1 個性的なエリアの形成によるダウンタウン再生
空洞化からの再生
個性的なエリアとテーマ地区
エリアを個性化する条件
エリアを個性化する街づくり組織
・chapter2 個性的なエリアの動向◎米国スノーベルト地帯のダウンタウンから
米国スノーベルト地帯の都市
ミネソタ州セントポール市の場合
ミネソタ州ミネアポリス市の場合
ウィスコンシン州ミルウォーキー市の場合
ミズーリ州セントルイス市の場合
オハイオ州クリーブランド市の場合
ニューヨーク州バッファロー市の場合
・chapter3 セントポール◎ロウアータウン再開発会社によるエリアの個性化
ロウアータウン再開発会社
個性的なエリアとテーマ地区の計画
テーマ地区の形成とLRC
LRCによるデザイン審査
再開発プロジェクトを推進するLRC
プロジェクトの連鎖的関係をつくるLRC
・chapter4 ミルウォーキー◎三つの街づくり組織によるエリアの個性化
コミュニティベースの街づくり組織
個性的なエリアとテーマ地区の計画
テーマ地区の形成と街づくり組織
整備事業の連鎖的関係と街づくり組織
リバーウォーク整備を進める街づくり組織
・chapter5 クリーブランド◎行政と街づくり組織によるエリアの個性化
行政と地元の協働による街づくり
CCPCによる個性的なエリアの計画
HGNCによる個性的なエリアづくり
HGNCによる取り組みの要点
・chapter6 ダウンタウンにおける個性的なエリアづくりの展望
エリアを個性化する計画
エリアを個性化する街づくり組織の課題
日本の中心市街地におけるエリアの個性化に向けて
著者:遠藤新
出版社:学芸出版社
サイズ:B5
ページ数:127
発行年:2009.08
