ホーム オランダの持続可能な国土・都市づくり 空間計画の歴史と現在

オランダの持続可能な国土・都市づくり 空間計画の歴史と現在

セール価格 3,520円(税込)

干拓と治水をルーツとするオランダの空間計画制度や地域づくりには 対等な参加と合意という伝統と 技術偏重ではないソシオクラートの存在 戦略で柔軟な計画がある。本書はその歴史的経緯から 最新の国土・都市づくり計画 住宅政策 団地再生 自然保護の事例まで学際的な視点から紹介し その現代的意義を解き明かす。

第1部 国土づくりの歴史

 1章 干拓と治水による国土づくり

    低地の国・オランダ/干拓と治水の方法

    集落コミュニティから都市自治体へ

 2章 中世期の都市づくり

    都市づくりのタイポロジー

    干拓と治水で培われた文化遺産

第2部 膨張過程における都市の成長管理

 3章 アムステルダムの都市拡張計画

    都市成長の歴史的背景

    アムステルダムの都市拡張計画案

    住宅法から始まった空間計画制度

    時代区分別の市街地形成

    都市再生に向かうアムステルダム

    成長管理に導いた要因

 4章 多心型環状都市-ラントスタットにみる成長管理

    国土計画と多心型環状都市-ラントスタットの位置づけ

    国土計画の展開

    ラントスタット・ドクトリンの確立

 5章 成長管理を支えた空間計画制度の特徴

    EU、国、州、自治体の空間計画制度

    3層レベル(国、州、自治体の空間)の相互関係

    3つの計画理念

    戦略的プランニングの優位性

第3部 持続的発展をめざす挑戦

 6章 住宅政策の改革-住宅協会の民営化

    社会住宅の王国/社会住宅の歴史

    社会住宅に関する国・自治体・協会の役割

    改革への道程/新たな課題への挑戦

    自治化社会への傾斜/オランダモデルの行方

 7章 ベイルマミーア高層住宅団地の再生計画

    入居後早くも「問題団地」に

    ベイルマミーアの住宅地計画

    失敗の連鎖反応/再生事業に至る経過

    統合的アプローチによる再生事業

    事業の評価と支援事業/再生事業支援の国施策

 8章 国土生態ネットワークによる自然回復計画

    壮大な自然回復プロジェクト/自然衰退の現状と課題

    3次にわたる自然政策計画の策定/生態系NETの空間システム

    生態系NET事業の実施例/生態系NETの面積

    生態系NETの多面的機能/生態系NETの推進体制

    自然エリアの管理/生態系NET事業の総括

    生態系NET事業成功の要因

 9章 ヘルダースバレ土壌汚染地域の環境再生計画

    国連リオ会議・アジェンダ21

    空間計画と環境計画の統合/合意形成のプロセス

    再生事業の内容/教訓とすべきこと

第4部 持続可能性をめざすオランダモデルの行方

 10章 21世紀型オランダモデルの到達点

 11章 21世紀型オランダモデルの模索

著者:角橋徹也

出版社:学芸出版社

サイズ:A5

ページ数:271

発行年:2009.11