駐車場からのまちづくり 都市再生のために
都心部の2、3割を占める駐車場のあり方は、都市再生のための要である。にもかかわらず、総合的・科学的に解説した本もなく、非効率な駐車場が都心を占拠している例すらある。そこで本書では、附置義務駐車場等の法改正の動向もにらみつつ、駐車場の密度、配置、デザインと運営管理の考え方を国内外の事例とともに紹介する。
■目次
・1章 駐車場からのまちづくり
駐車場制度の歴史と現状
駐車場政策のこれから
・2章 都心部駐車場の密度と配置とデザイン
密度
配置
デザイン
・3章 移動制約者と駐車場
移動制約者とは
移動制約者用駐車場をめぐる現状と課題
移動制約者用駐車場をめぐる新しい動き
・4章 駐車場をめぐる日本・世界の動向
日本
横浜市 エキサイトよこはま22における駐車場施策
金沢市 まちづくりの視点に立った駐車場施策
ヨーロッパ
ロンドン 駐車場削減を目指す大都市
ケンブリッジ 中心部と郊外部で異なる基準
フランクフルト 大規模な都心歩行者空間を支える駐車場体系
ダルムシュタット 都心広場の地下を利用した駐車システム
米国
アメリカ駐車場政策の概要
ヒューストン 自動車時代の自由な都市
ダラス テキサス荒野の自動車都市
サンフランシスコ アメリカ西海岸の坂の大都市
ポートランド 全米で最も公共交通を大切にする街
アジア
ハノイ フルモータリゼーション前夜の大都市
バンコク 過度のモータリゼーションからの脱却を目指す大都市
・5章 これからの駐車場政策
駐車場から取り組むまちづくり(討論)
提言(10の原則)
・参考資料
参考資料1 わが国の標準駐車場条例
参考資料2 横浜市駐車場条例
参考資料3 金沢市における駐車場の適正な配置に関する条例/建築物の駐車施設に関する条例
参考資料4 自動車の駐車場所および車庫ならびに自転車の駐輪場所の確保義務に関する条例(フランクフルト駐車場条例)
著者:公益法人国際交通安全学会
出版社:学芸出版社
サイズ:A5
ページ数:232
発行年:2012.04
