
ポルトガルの建築家 アルヴァロ・シザ
世界的巨匠の素顔、土地に根差す作品の魅力。
モダニズムを超えた静謐な空間で世界的評価を得てきた建築家。そのキャリアは母国の民主化の歴史と共に進化し、風土とも密接に繋がってきた。ノートや図面、紙ナプキンにまで絶えず描き続けるスケッチ、寡黙ながら時に発せられる辛らつな言葉、建築への純粋な愛情。知られざる素顔と作品の魅力を弟子である著者があぶりだす。
■目次
・1 脚本家としてのタヴォラ、役者としてのシザ
カーサ・デ・シャ・ダ・ボア・ノヴァ(1958-63)
・2 プライア(砂浜)
レサのスイミングプール(1961-66)
・3 革命と建築
エヴォラのキンタ・ダ・マラゲイラ住宅計画(1977-)
・4 コピーは犯罪か?
ボウサの集合住宅(1973-77、1999-2006)
・5 宗教と建築
マルコ・デ・カナヴェーゼスのサンタ・マリア教会と教区センター(1990-96)
・6 アドルフ・ロース
アヴェリーノ・ドゥアルテ邸(1980-84)
・7 ミース・ファン・デル・ローエ賞
ボルジェス&イルマォン銀行(1978-86)
・8 変形
ポルト大学建築学部(1983-)
・9 18世紀都市計画の再解釈
リスボン・シアード地区再開発(1988)
・10 巡礼地サンティアゴ・デ・コンポステーラ(前編)
ガリシア現代美術センター(1988-93)
・11 巡礼地サンティアゴ・デ・コンポステーラ(後編)
サンティアゴ大学情報科学学部(1993)
・12 コルクと建築
セトゥーバル教育大学(1986-94)
・13 ドウロ川
アルヴァロ・シザ事務所(1993-97)
・アルヴァロ・シザ、インタビュー
・14 塩田とオヴォシュ・モレシュ
アヴェイロ大学図書館と給水塔(1988-95)
・15 大航海時代
EXPO98リスボン万国博覧会ポルトガル館(1997-98)
・16 参照
セラルヴェシュ現代美術館(1991-99)
・17 ロンドン
サーペンタイン・ギャラリー・パビリオン(2005)
・18 ビルバオ
ビルバオ大学オーディトリアム(2010)
・19 デザインプロセス
オビドス・キンタ・ド・ボンソセッソのリゾート住宅(2004-)
・20 ポルトガル文学
カミリアン・スタディセンター(2005)
・21 ワインと建築
キンタ・ド・ポルタルとアデガ・マイオールの醸造所(2010、2007)
・22 寡黙なハイテク建築
ヴィアナ・ド・カステロ図書館(2004-08)
・23 バルセロナ
コルネリャ・デ・リュブラガートのスポーツコンプレックス(2005)
・24 広場と公園
アリアードスの広場(2006)
・25 メニーノ(少年)・シザ
イベレ・カマルゴ美術館(2008)
・26 スパ
ヴィダゴとペドラス・サルガーダスのスパ(2010、2009)
・27 生涯最高の建築
アルハンブラ宮殿チケットセンター・コンペ案(2011)
・エピローグ
・ポルトガル年表及びアルヴァロ・シザ年表
著者:伊藤廉
出版社:学芸出版社
サイズ:A5
ページ数:416
発行年:2020.09