登録有形文化財 旧川端龍子邸/龍子記念館
大田区立龍子記念館および旧川端龍子邸が2024年3月、国の有形文化財に登録されました。本書はそれを記念して刊行される書籍で、現存する川端龍子邸の主屋、中門、客間、仏像を並べた持仏堂、画室、庭園を四季折々の写真で紹介し、建築的解説、さまざまな由来、そして戦争を潜り抜けてきたエピソードなどを、図面などの資料とともに紹介します。また、龍子自ら設計した独特な形の記念館についても写真や図面などの資料とともに解説します。有形文化財として国に認められた建築物の詳細を後世に遺すという意味で意義のある書籍です。画家川端龍子を支えた邸宅の全貌は、建築関係や美術関係、歴史関係にとって興味深いだけでなく、随所に見られる大正・昭和レトロの美しい造形は、古民家に惹かれる若者にも届くにちがいありません。建物探訪を書籍で楽しめる一冊です。
著者:土屋和男、堤涼子、木村拓也
出版社:求龍堂
サイズ:B5
ページ数:88
発行年:2025.10
