
横浜防火帯建築を読み解く 現代に語りかける未完の都市建築
焼け跡に都市を再興し、戦後横浜の原風景となった「防火帯建築」群
モダニズムの時代、市井の人々が取り組んだ「もうひとつの建築運動」を解き明かす
1952年、占領軍による接収解除のはじまりとともに白紙からスタートした戦後横浜のまちづくり。混迷の時代、理想と現実のはざまでうまれた独自の都市建築は、特徴的な風貌と多様な用途の許容で、横浜のアーバンデザインの草分けとなった。
都市縮小とストック活用の時代にあらためて考える、防火帯建築の可能性とは。
■目次
第1章 横浜防火帯建築とは何か 藤岡泰寛
第2章 横浜の戦後復興 都市デザインの視点から 菅孝能
コラム 歴史資産としてみた戦後建築 都橋商店街ビルを例に 桂有生
第3章 横浜防火帯建築の空間を読む 中井邦夫
コラム 街並みに界隈性と懐の深さをもたらした防火帯建築 黒田和司
第4章 生活の舞台となった横浜防火帯建築 藤岡泰寛
コラム 不燃集合住宅を変えた防火帯建築 神奈川県住宅公社の市街地共同ビル 松井陽子
第5章 横浜防火帯建築を使い続ける知恵 林 一則
第6章 戦後建築遺産としての横浜防火帯建築群を引き継ぐ 笠井三義
第7章 戦後建築遺産としての横浜防火帯建築群にいま学ぶ意味 藤岡泰寛
著者:藤岡泰寛
出版社:花伝社
サイズ:A5
ページ数:288
発行年:2020.03