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歩行者の道 1 マイナスのデザイン

セール価格 3,300円(税込)

歩行者の「安全、快適」が道路行政の合い言葉になっている感があるが、実際の道路はことごとくクルマへの配慮にあふれたもので、歩行者への視点は見事に欠落している、と著者は言う。たとえば、「景観」の名のもとに用いられる凹凸のある舗装材も、「緑化」のための街路樹も、危険な障害物になりうる。「歩行者の道」シリーズは、建築やまちづくりにおけるバリアフリー、ユニバーサルデザインをテーマに活動してきた著者が、高齢者や障害者の声を伝える意味も込めて、道路への問題提起を行う書である。その第1巻である本書では、たとえばエレベータを設置するなど、さまざまな設備を加えてバリアフリーであるという「プラス」する発想に異議を唱え、障害物となりうる要素をできるだけ取り除き、また必要なものはできる限り形を整えて配置する、「マイナスのデザイン」の重要さを説いている。

著者:津田美知子

出版社:技報堂出版

サイズ:A5

ページ数:210

発行年:2002.08