ホーム 「間」と景観 敷地から考える都市デザイン

「間」と景観 敷地から考える都市デザイン

セール価格 3,740円(税込)

都市の計画や設計、景観を考えるときは、一度視点をおろして人々の暮らしや家々、敷地内外の造作、その連なりのとしての町並みを観察し、それらとの関係から全体を捉え直す必要がある。本書では歴史文化が今なお息づき、複雑で洗練された京都のまちにおいて、伝統的な寺院敷地と川・山などとの位置関係や、地形との関係を研究・分析しながら、自然との間のとり方を考えていく。「敷地」を媒介とし、景観を読み解くことによって新たな都市デザインへのヒントを探ろうとする書。

■目次

第1章 概論

    景観研究をめぐる課題/「敷地」という空間単位

    既往研究・文献と本書の位置づけ/本書の構成

第2章 地名から読み解く地形の認識

    京都盆地の地形構造/野地名に見る京都盆地山裾の微地形構造の認識

    山裾の地形の認識構造

第3章 敷地の占地特性とその選好

    山裾型敷地の地形学的な占地特性/山裾型敷地の占地選好

    山裾型敷地の景観演出と微地形利用

第4章 敷地の構成

    敷地の構成原理/敷地の分節/高低差のマネジメント

    水系のマネジメント/道と結界-空間の分節と統辞の原理

第5章 敷地認識の多元性

    敷地認識のハイパーテキスト性/「人間-河川」系における間の構造

    「人間-緑地」系における間の構造/山と里の両義性

著者:山田圭二郎

出版社:技報堂出版

サイズ:A4

ページ数:227

発行年:2008.05