自然と共生した流域圏・都市の再生
人口の増加、気候の変動に伴い、世界でさまざまな水問題が起こっている。世界の安定と福祉の向上のためには水問題の解決が不可欠である。わが国でも総合科学技術会議において「水・物質循環と流域圏」研究が続けられている。本書は、この研究の一環として行われているワークショップの講演内容をまとめたものである。
■目次
・1 流域圏の基本理念
水・物質循環と流域圏研究の展望
第3 期科学技術基本計画での位置づけ
水・物質循環と流域圏研究などの状況について
逆都市化時代の地域再生
水辺からの都市再生
・2 総合的な流域圏研究の取り組み
自然と共生する流域圏・都市について
都市・地域の維持再生と流域圏プランニング
自然と共生する流域圏 アセスメントとシナリオ
自然共生イニシャティブの概要
都市・流域圏環境モニタリング
都市・流域圏管理モデル開発
自然共生化技術開発
自然共生型社会創造シナリオの作成・実践
生態系管理
自然と共生する流域圏・都市の再生の研究成果と展望
・3 地域における流域圏研究の実践
世界の環境首都創造~実践 洞海湾・紫川の再生
印旛沼流域における水循環系再生への挑戦 みためし行動の展開
鶴見川流域における水循環系の健全化に向けた取り組み
魚のゆりかご水田プロジェクト
・4 アジア地域での流域環境研究の展開
アジアの人口急増地域における水政策シナリオ
小アラル・シルダリア川流域における環境修復シナリオ
メコン川の開発計画と流域管理
・5 流域圏から都市・地域環境の再生を考える(座談会)
著者:丹保憲仁監、ワークショップ「自然と共生した流域圏、都市の再生」実行委員会
出版社:技報堂出版
サイズ:B5
ページ数:261
発行年:2010.12
