マネジメント時代の建築企画
現在、日本経済低迷のなかで、過剰状態にある既存建築ストックの維持管理、運営、再生などの重要性が高まり、それを支える社会システムのあり方が厳しく問われるようになっている。本書では、このような現代を「マネジメント時代」と位置づけたうえで、これからの建築業務や専門家・建築主のあり方について、また建築産業や職能を含む建築社会のシステムの透明性・合理性について、そして近年事態が深刻化し建築企画の前提として検討を回避できなくなった国際経済問題、地球環境問題、人口・家族問題に関する様々な現代的課題について、第一線の研究者や実務家が最前線の議論を行っている。
■目次
・第I部 建築企画の基本問題
第1章 マネジメント時代の建築企画概念/第2章 建築社会と市場/第3章 建築企画と公的主体/第4章 建築職能と建築産業
・第II部 建築企画のプロセス
第5章 プロセスとしての建築企画/第6章 建築プロジェクトとブリーフィング/第7章 建築企画としてのプロジェクトマネジメント/第8章 建築プログラミングの技術と手法/第9章 建築企画における性能
・第III部 建築企画の現代的課題
第10章 サステナブル社会の建築企画/第11章 ノーマライゼーションからのアプローチ/第12章 地域文化と建築企画/第13章 建築資格制度から見た建築企画/第14章 NPOによるまちづくり活動
・第IV部 建築企画の実践
第15章 環境に配慮した建築企画/第16章 変動のなかの高齢者介護福祉施設/第17章 建築の用途変更と再生/第18章 都市再生の建築企画/第19章 ニュータウンの再生/第20章 不動産の証券化とマネジメント
・終章 新世紀の建築企画
著者:日本建築学会
出版社:技報堂出版
サイズ:A5
ページ数:287
発行年:2004.12
