心と対話する建築・家 心理・デザインプロセス・コラージュ
施主との対話-コラージュを用いたデザインプロセスによって、施主の求める建築を生み出すという実践的体験を、作品を通して展開する。その下地として、AAスクールの学生、教師としての体験をもつ著者が、そのユニークな建築教育、コラージュを設計プロセスに用いる理論としてのユング心理学、コラージュ療法における創造性を考察する。
■目次
・1 コラージュを用いた設計プロセス
心と対話する建築のためのプロセスとは何か/プレゲンス邸と竹のチャペル(コラージュ設計の第一号・週末住居)/ツリーハウス(家族全員にコラージュを作ってもらった最初の住宅)/すっぴんの家(意識のヴァナキュラーがテーマになった自邸)/ルーフデッキのある家(敷地条件とコラージュが共鳴した事例)/見晴らし台のある家(5人家族の思いが凝縮した都市型住宅)/さまざまなコラージュと様々な家(3つの事例)/白鴎大学おもちゃライブラリー(公共性のある建物への応用展開)/ルーテル学院大学新校舎(既存校舎コンセプトの継承と学生ワークショップ)/10の連想からのデザイン(尾張屋、波打った壁のある家、ヒューズハバード&リード、オアーゼ、星和書店)
・2 AAスクールでの創造的建築家教育の体験、コラージュとの出会・表現
学生での体験(ボディー、タクシー、水と橋の家プロジェクト)/教師での体験(建築家セドリック・プライスの助手)/コラージュとの出会・表現
・3 創造性のメカニズム、コラージュを考える
ユング心理学における創造性/コラージュ療法と建築デザイン
・4 ワークショップとプロセス、その意味
ヴァナキュラーからの変換をテーマにしたワークショップ/ワークショップの詳細(マレーシア・シンガポールワークショップ 1998、韓国ワークショップ 1999、ブラジルワークショップ 2000、インドワークショップ 2002、トルコワークショップ 2005、上智大学社会学部との協同ワークショップ 2003東京)
・5 建築思潮から「意味の建築」をとらえる
近代建築以後のとらえ方としての「意味の建築」/参加の設計とコラージュ、ヴァナキュラーから見た意味の建築
・索引
著者:連健夫
出版社:技報堂出版
サイズ:A5
ページ数:230
発行年:2006.08
