事例に学ぶ建築リスク入門
『建築』に関連させて、「リスク」という新しい概念を、わかりやすく伝える書。従来型の、「リスク」の基礎概念から応用展開の提示という流れの説明方法をとらず、先にいろいろな応用事例を紹介し、それらの事例から糸を手繰り寄せて解説する、いわゆる、逆の流れの説明方法を採用している。このことにより、建築においてリスクを用いるねらい、仕組み、そして、リスクの本質を徐々に浮かび上がらせることができる。
■目次
・1章 はじめに
・2章 リスクで考える
受験戦略と浪人リスク/事故・災害リスク/不動産の証券化と地震リスク/建設工事と天候リスク/保険料とリスク分散
・3章 リスク評価
建物の性能を測る/荷重の統計/確率論的地震ハザード/建物の被害率曲線/原子力発電所の地震リスク/室内環境リスク/システムのリスク
・4章 リスクマネジメント
リスクマネジメントの概要/リスクコミュニケーション/木造住宅の耐震改修 事例1住宅所有者の立場から/木造住宅の耐震改修 事例2行政の立場から/「不適格建物」の地震リスク評価例/デリバティブ リスクファイナンスの一手法として/健全性診断手法を用いた建築物のリスクマネジメント
・付録A 確率の基礎知識
・付録B 統計の基礎知識
著者:日本建築学会
出版社:技報堂出版
サイズ:A5
ページ数:152
発行年:2007.08
