昼光照明デザインガイド 自然光を楽しむ建築のために
「建築の歴史は窓の歴史」と言われるほど、窓は建築物のもっとも重要な要素であり、「採光」は窓の持つ重要な機能の一つである。一方、電灯照明の歴史はエジソンの時代から約120年に過ぎない。歴史的長さから考えて、ヒトがより親しんでいるのは昼光照明であると言える。本書は、昼光照明による理想的な環境をめざすためのガイドブック。昼光照明に関わる最新の技術や状況に合わせた設計資料を整備するとともに、将来に備えその可能性を広げるために、根本的な意義と基本的な理論についてまとめている。
■目次
第1章 昼光照明の現状
昼光照明の可能性/事務所の昼光照明/博物館・美術館の昼光照明/学校の昼光照明/病院・福祉施設の昼光照明/住宅の昼光照明
第2章 昼光照明ガイドマップ
昼光照明を計画するということ/昼光照明の計画および設計プロセス/昼光照明にかかわる評価指標、評価システム
第3章 昼光照明装置の構成要素
昼光照明装置の分類/窓と制御装置/昼光照明装置の構成要素/昼光照明装置の構成要素を支える材料
第4章 昼光照明による視環境
昼光照明による視環境上の問題/直射日光の扱い/グレア/昼光と照度/昼光と照度分布/昼光と輝度分布/光の方向/量・色の変動/窓から流入する環境要素/よくある質問
第5章 昼光と人工光
昼光と地域特性/天空光と天空輝度分布・天空放射輝度分布/昼光の色/昼光による照度/昼光照明計算/昼光に応じた人工照明制御/人工光源/照明器具
第6章 昼光照明と人間
視覚の基礎/昼光と視覚/昼光と健康/光と生体リズム/昼光と心理
第7章 昼光照明とエネルギー
「流れ」と「循環」/蛍光ランプは電気ヒーターか/昼光照明と人工照明における流れと消費/昼光照明と冷房・暖房のつながり/流れのデザインとは
・付録
測光量とその単位/分光分布と色温度/立体角と立体角投射率、天空率/太陽位置の計算/天空輝度の数式モデル(All Sky Model-L)
著者:日本建築学会
出版社:技報堂出版
サイズ:B5
ページ数:160
発行年:2007.09
