臨床建築学 環境負荷低減のための建物診断・維持管理技術 持続都市建築システム学シリーズ
人間が生まれた瞬間から老いに向かって生きるように、建築もまた、新築直後が最も性能が高くその後は自然に劣化する。その過程で建築の持続可能性を担保するには、医療診断と同じように建築の診断が欠かせない。本書は、九州大学21世紀COEプログラム「循環型住空間システムの構築」のリデュースチームの研究活動をとりまとめたもの。建築の診断を扱う学問を「臨床建築学」と名付け、これまで殆ど配慮されなかった建築の診断について、そのあり方や課題、新たな技術などがわかりやすく説明されている。
■目次
第1章 建築設備の省エネルギー診断
建築分野のエネルギー消費を取り巻く状況/建築設備の設計と運用における課題/建築設備のコミッショニング/省エネルギー診断の技術と応用
第2章 建築材料の耐久性診断
耐久性診断の基本/耐久性診断の現状と問題点/耐久性診断から見たこれからの新設構造物のあり方
第3章 建築構造の耐震診断
建築物の耐震設計/日本における建築構造の耐震設計法のあゆみ/耐震診断の意義/耐震診断法/耐震診断の実施状況と実施結果の分析/耐震診断の問題点
著者:赤司泰義、佐川康貴、崎野健治、住吉大輔、林徹夫、松下博通
出版社:技報堂
サイズ:A5
ページ数:145
発行年:2008.03
