耐震建築をつくるRC造の要素技術
耐震・耐久・耐火性能のあるRC造の躯体をつくるには、建築工事のそれぞれの工程で品質を確保しなければなない。本書は鉄筋工事を中心に、施工欠陥等を防止するための技術や管理の要点を、杭工事、土工事、型枠工事、打設工事を含めて具体的に解説した実務書であり、解説は、多くの不具合事例から収集した多数のカラー写真を用いて丁寧に行った。耐震性のあるRC造の躯体をつくるには、これらのそれぞれの工程での品質確保が必須であり、本書に掲載された不具合事例に学ぶことは極めて有効である。
■目次
・第1章 RC造の概要
鉄筋コンクリート構造/RC造の材料/RC造の接合
第2章 杭工事
既製コンクリート杭/場所打ちコンクリート杭
・第3章 土工事
床付け面の水平精度/山留めの鉛直性/仮設釜場の設置/本設釜場の地業/粘性土床付け面の砂敷き/レベルコンクリート打設/土留頂部の水返し/予想数量を超えた残土/打継ぎ欠陥を招く残土
・第4章 鉄筋工事
基礎の配筋/柱の配筋/地中梁の配筋/壁の配筋/大梁の配筋/小梁の配筋/床スラブの配筋/階段の配筋/パラペットの配筋
・第5章 型枠工事
設計寸法の確保/セパレーターの強度とかぶり厚さ/コンクリートの水平打継ぎ/コンクリートの鉛直打継ぎ/ノロ漏れ/支保工のゆるみ/堰板のケレンと剥離剤塗布
・第6章 コンクリート打設工事
打設計画/打設準備/コンクリート打設/部材ごとのコンクリート打設/打設中のにわか雨
・参考文献
・付録
異形鉄筋の寸法、質量および節の許容限度(JIS G 3112-1987年)/鉄筋コンクリート有孔ばりのせん断補強に関する実験的研究/はり貫通孔補強を工業化したSRスリーブ工法/部位ごとのスペーサー形状
・おわりに
著者:酒見荘次郎
出版社:技報堂出版
サイズ:B5
ページ数:135
発行年:2007.10
