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建築ストック社会と建築法制度  防火避難規定の課題を中心に

セール価格 3,080円(税込)

建築基準法の防火避難規定を事例に取り上げて、建築ストック社会に望まれる社会制度を探求する書。建築行政関係者や研究者だけでなく、不動産業界や建築設計、施工に携わる方々も交えて、広く実情を調査・分析。社会制度が求めるべき建築ストックの活用と、安全性能の維持向上の両面を正面から議論し、理念と現実の制約を踏まえた手法を模索する。

■目次

1 建築ストック社会における課題

 建築ストック活用と建築基準法防火避難規定の課題

 既存不適格建築物に対する基準法上の緩和規定と課題

 建築ストック改修時の諸問題

 大規模建物の事例

 旧38条認定建物の持つ課題

 現状の性能規定の課題と解決の方向性

 

2 行政の対応と諸外国での制度

 柔軟な防火安全評価にかかる消防行政の事例

 既存建築物へのフレキシブルな仕組み-米国シアトル市を例に-

 京都市伝統的な木造建築物の保存及び活用に関する条例について

3 建築ストック社会に対応した制度への提案

 施設の人命安全性は「建物」以前に「建物+組織」の性能として評価されるべきではないか

 消防法的要素を反映させた性能評価の可能性

 建築基準法第38条の削除によって認定建築物に生じた諸問題とその改善策に関する検討

 既存改修への対応~建築ストック検証法の提案

 既存建築物の防火改修における性能検証法の役割と周辺技術の確立の必要性

 建築ストック改善計画の市場主義に基づく認証

著者:日本建築学会

出版社:技報堂出版

サイズ:A5

ページ数:193

発行年:2013.08