断面で読み解く世界の建築
建築図面において、断面図は物体や建物を縦に切断した表現である。外観と内観を同時に表し、内外をへだてる素材、膜、壁を一覧でき、通常は目に触れることのない光景を描き出す。断面図の役割は、単に建築を記録するだけにとどまらず、幅広く設計案の探求・実験・描写に活用されている。つまり建築のイノベーションにおいて断面図が鍵を握っているとも考えられる。
本書では、「断面」という視点が建築のデザイン・設計・実践においていかに複雑かつ重要な役割を持っているかを理解するために、断面を7種類に分類。そして過去100年間に創造された重要な建築から63点を選び、その機能を断面という視点から分析し紹介している。
■目次
・解説編
垂直切断面という視点
断面のタイプとその効果
建築断面の歴史より
・事例編
エクストルージョン(突出し)
スタック(積層)
シェイプ(成形)
シアー(せん断)
ホール(垂直開口)
インクライン(傾斜)
ネスト(内包・相貫)
ハイブリッド(混成型)
・資料編
LTLの建築断面
63事例・建築断面の高さ比較
建築家名索引
作図クレジット ほか
著者:ポール・ルイス、マーク・ツルマキ、デヴィッド・J・ルイス
出版社:グラフィック社
サイズ:A4変
ページ数:207
発行年:2016.11
