建築のブレークスルー
建築が生まれる過程には思わず人に伝えたくなるような突破(ブレークスルー)の瞬間がある。
中古のアルファロメオ、田んぼに映る空、地図の空白、外堀公園の蓮池、
イチョウの葉、組木のおもちゃ、石拾い、池に浮かぶ古墳…。
■目次
・西沢立衛
まちを疾走する中古のアルファロメオ ―箱型からの脱却 (House A)
逆境をイマジネーションに変える直感 (三島のオフィス)
・平田晃久
生命のような建築をまちの人々と一緒につくる (太田市美術館・図書館)
隠田に浮かぶ空 ― ShimaとUmi (HARAKADO)
・田根剛
地図にあった「空白」の発見 (エストニア国立博物館)
「民家の教え」から建築の原点に気づく (Tane Garden House - Vitra Campus)
・小堀哲夫
雪と蓮に刻まれた形 (有沢製作所イノベーションセンター)
敷地を歩き回り、語り合うことで見えた風景(東海国立大学機構 Common Nexus)
・中村拓志
自由のための設計 ― 孤立した自律から、関係が育む自律へ (風突のケアハウス)
ブレークスルーの反転 ― 居続ける歓びを編むために (上野東照宮神符授与所/静心所)
・畑友洋
正面のない多方向的な組木アーチ(甲陽園の家)
屋外劇場と自然の丘を重ね合わせる (TOTTEI 緑の丘)
・武田清明
路地裏園芸カルチャー×ホテル (SOIL NIHONBASHI HOTEL)
「石拾い」で空間をつくる (SANU NOWHERE)
・高野洋平+森田祥子
ため池に古墳を置いてみる (松原市民松原図書館)
驚きの発見から設計案が一気にブレイクスルー (花重リノベーション)
著者:西沢立衛、平田晃久、田根剛、小堀哲夫、中村拓志、畑友洋、武田清明、高野洋平、森田祥子
出版社:グラフィック社
サイズ:B6
ページ数:206
発行年:2025.12
