建築家・篠原一男のモダニズム
戦後日本を代表する建築家・篠原一男(1925-2006)。住宅設計を主戦場とし、数々の代表作を残した。
数学徒の明晰さと日本建築への敬慕から出発したそのキャリアは、自ら「様式」と呼んだスタイルの変奏によって大きく転回し、今もなお、国内外を問わず、多くの追従者を呼んでいる。本書は、伝統的な日本建築を根拠地とする初期の「第一の様式」から、都市の混沌へと接近する後期の「第四の様式」までの創造の軌跡をたどり、設計、実作、言説の分析を通して類稀なる実験精神の実相に迫る。篠原直系の建築家による待望の本格作家評論。未完の遺作《蓼科山地の初等幾何》を含む住宅39作品の図面を集成。
■目次
・写真構成
・まえがき
・序章 篠原一男と四つの様式
・第1部 篠原一男とは誰か
第1章 反面教師としての篠原一男
第2章 継承
第3章 篠原をめぐる海外の動き
・第2部 篠原一男は何をしたか
住宅図面集
第4章 伝統の分析──分割と連結
第5章 生活を見つめる──日常と非日常
第6章 言葉の使用──言葉と物
第7章 原理を問う──抽象と感情移入
第8章 都市に学ぶ──秩序と混沌
第9章 写真的な眼──正面性と多様性
・第3部 篠原一男から何を学ぶか
第10章 篠原一男のモノサシ
第11章 篠原一男の自律性
補論 篠原一男のDNA
・あとがき
・英文サマリー(Mutations of Kazuo Shinohara, an Architect)
・索引
・篠原一男について
著者:坂牛卓
出版社:慶應義塾大学出版会
サイズ:A5
ページ数:408
発行年:2026.03
