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「広さ」「長さ」「高さ」の構造デザイン

セール価格 3,300円(税込)

古代から「広さ」「長さ」「高さ」に関わる規模の大きな構造物、つまり、大スパン構造物・橋梁・搭状構造物は、その時代の公共施設(社会資本)として重要な役割を果たしてきた。特に産業革命以降の建築・土木の技術革新は目覚しく、現在では、高さが800mを超える超高層建築や支間が2000m近い吊橋など、従来の建設技術ではとうてい不可能な大規模構造物が実現するようになった。本書は、この現状を踏まえ、「技術の源流や本質を問い直す」ことに視座をすえ、これから構造技術を学ぶ学生の入門書として、あるいは若年社会人の再教育書として企画されたものである。「構造技術に対する視野を広げる」目的から、建築と橋梁の構造物を一体として捉え、建築と土木の専門領域の境界を取り払う。西欧文明に視座をおいた構造システムの歴史を捉えなおす。事例解説は、設計時の構造計画上のコンセプト、実現に至らなかった構造技術、技術者の良心に基づいた反省の弁などを記述する などの視点に配慮して編集している。

■目次

・第1章 構造システムの歩み

建築・橋・塔の構造と構造システム/古典的構造材料と近代的構造材料/鉄の歴史/コンクリートの歴史/構造システム前史

・第2章 構造システムのタイプ

真直ぐな丸太と曲がった丸太/「A群」圧縮+せん断抵抗系の構造システム/「B群」曲げ抵抗系の構造システム/「C群」軸力抵抗系の構造システム/「D群」圧縮抵抗系の構造システム/「E群」張力抵抗系の構造システム

・第3章 「広さ」を可能にする構造デザイン

大スパン建築の変遷/大スパン建築の種類と構造システム/大スパン建築の設計

・第4章 「長さ」を可能にする構造デザイン

橋の変遷/橋の種類と構造システム/橋の設計

・第5章 「高さ」を可能にする構造デザイン

塔の変遷/塔の種類と構造システム/塔の設計/高層ビルの変遷/高層ビルの種類と構造システム/高層ビルの設計

・COLUMN

・付録

著者:坪井善昭、小堀徹、大泉楯、原田公明、鳴海祐幸

出版社:建築技術

サイズ:B5

ページ数:275

発行年:2007.04